予定していた企画山行が中止となり、静かな週末を過ごすことになると思っていた矢先、S吾さんから恵庭岳西峰リッジのありがたいお誘いがあり、急遽参加することとなりました。
西峰の取付までは、夏道の北東尾根コースと同じ道を辿りますが、期待していたトレースは前日までの降雪でほとんど無かったため、ラッセルを強いられることになりましたが…。
しかし、リーダーS吾さんの頼もしいラッセルのおかげで、順調に高度を上げていきます。
自分も先頭に出てラッセルしましたが、膝まである雪に苦戦しペースが上がらないため、早々に先頭を譲りました…。
登り始めて3時間ほどで西峰の取付に到着です。
ダイレクトに登るルートは、壁が立っていて難しそうに見えました。
我々は無理せず、壁右側のより登り易そうなルートを選択しました。
初見リードは緊張しますが、見た感じでは壁が少し寝ているように見えたため、1ピッチ目はリードで行かせてもらいました。
雪の状態はグサグサで、アックスが決まらないため少し難義しましたが、ロープ40mほど出た地点にある太い立木まで到達し、支点を取りました。
2ピッチ目はSさんが行きました。
Sさんは見た感じどうか~なと思うような細い立木も利用し支点を取っていましたが、利尻などのシビアな登攀ルートでは支点を選べないことも多いため、使えるものは何でも使うのだそうです。
場合によっては、支点が効いていると信じて登ることも必要なのでしょうね。
2ピッチ目を過ぎてからは、リッジの反対側に回りピークを目指しました。
そして、1ピッチ目スタートから2時間10分ほどで、西峰に到着です。
降っていた雪も、自称晴れ男であるS吾さんのおかげで止んで、徐々に晴れてきました。
時間にも余裕があるため、次は本峰を目指します。
西峰から見る本峰もなかなか迫力があり、登攀意欲がそそられるような容姿です。
時間が経つにつれて雲が薄くなり、支笏湖もはっきり見えるようになりました。
支笏湖を眺めながらの稜線歩き、贅沢な時間です。
本峰への最後の登りです。
本峰への登りはフィックスロープ(一部芯がむき出し…。)を使いました。
本峰に到着です。
西峰からは約30分でした。
そして、一人寂しく記念撮影。
お二人は何故か手前でストップ。
その先は怖いから行かないとのことでした。
ちょっと意外。
本峰からの下りは登りより怖かった。
下山途中に見た西峰。
登った右側のラインも見えます。
今度はもう少し左側の立っているラインも登ってみたいですね。