私自身は三度目、人生最後の知床連山縦走です。今回は軽登山部の企画山行で3パーティ総勢12名。昨年、雨天で直前に中止しただけにリベンジだった。今回は晴天無風で終始絶景眺望の連続で最高の山行となった。
山行は7/22~23。岩尾別登山口~羅臼岳~三ツ峰~サシルイ岳~オッカバケ岳~二ツ池(テント泊)~南岳~知円別岳~硫黄山~カムイワッカ登山口に下山。しかし強行日程は事故のもとと7/21は移動日で木下小屋泊。7/23は下山後焼肉屋で打ち上げし7/24は観光しながら帰路に着くゆったり日程を設定した。
7/22は木下小屋を早朝に出発。弥三吉水の周りに熊が出没中とのネット情報あったが無事通過、水を補給し極楽平や銀冷水を経て羅臼平に到着する。羅臼平のフードロッカーに食料を保管しサブザックなどで羅臼岳に向かう。途中にあった「岩清水」は岩壁から水が滴り落ちる程度だった。
羅臼岳の山頂直下は大岩を積み上げたような岩場で高所恐怖症の私には何度登っても足がすくむ。やっとの思いで山頂に辿り着く。山頂からは知床連山が一望でき最高だった。今日のテン泊地「二ツ池」まで行かねばならず少しの休憩で羅臼平へ下山する。
羅臼平から三ツ峰~サシルイ岳~オッカバケ岳の登山ルートはこの時期、百花繚乱で特にチングルマの群落は見事だ。しかし今年は雪解けが早くかなりの花々は終わっていた。チングルマも綿毛になっていた。この雪解けだと融雪水は大丈夫かとかなり気をもんだが結果、十分の給水ができて安堵しました。サシルイ岳に向かう途中後ろを振り返ると今まで歩いてきた山並みが羅臼岳と繋がりまさに絶景をみせてくれていた。
無事給水を終えオッカバケ岳を超え二ツ池に到着。やはり虫が多く急いでテントを張り潜り込んだ。雪渓の雪で冷やしてきたビールが格別に美味かった!
翌日23日も予定より早く5時に出発する。南岳から知円別岳へと長いルートを進む。途中、6月に咲き終わったシレトコスミレの葉やメアカンキンバイの花々を見ながら知円別岳の麓に辿り着く。ここからは火山れきの急斜面をトラバースしながら硫黄山に向かう。
硫黄山は岩登りに近い感覚だが登りルートにはペンキで印がつけられているので、そこを外れなければ危険は少ないようだった。山頂からは昨日から歩いてきた羅臼岳からの道のりそして奥には海別岳や斜里岳を望む絶景だった。また北方領土も間近に見れた。登頂記念の写真を撮った後は、慎重を期しながら硫黄山を下山した。
その後は瓦礫やザレ場の急な長い下り坂を降りた。照りつけるような暑さだった。前2回は途中から水が流れていたが今回は融雪が早かったためか涸れ沢だった。水不足、熱中症を心配しながらの下山だったが、無事カムイワッカ登山口に下山しシャトルバスに乗り込んだ。みんな満足気の顔で充実の二日間は思い出深い山行となった!