北アルプスの立山で山スキーをしてきました。 内地の山スキーはなんぼのもんか?
5月1日
前日の曇天から一転して雲一つない快晴
7時50分発のケーブルカーに乗車、1時間余りで標高2400mの室堂に到着し雪上の人になる。室堂から一ノ越まで山スキー、そこからアイゼンに履き替えた。今年は雪が少ないらしく、アイゼンが無くてもギリギリ登頂は可能と思われた。室堂から約2時間半で雄山山頂(3003m)に立った。
14時に雷鳥荘仁到着、16時頃から天気予報の通り雷が鳴りだし、その後しばらく雪が降った。雷鳥荘はすこぶる快適で本州の山小屋の威力を思い知らされた。温泉は白濁の源泉かけ流し。食事は美味しい。
5月2日
昨夜からの降雪で汚れた雪の上に数センチの積雪がある。8時雷鳥荘発、雷鳥沢キャンプ場を経由して真砂岳の尾根にとりつく。
寒気の影響で寒い。強風で新雪が舞い上がる。
振り返ると奥大日岳と大日岳と思われる山が見える。綺麗な形だ。
真砂沢を滑走する予定だが、霧中の真砂カール側壁はとても滑れる斜度には見えない。しばらくすると霧が晴れて、真砂沢が姿を現した。
誰も滑ってなさそう。
斜面は広大だがターン弧は小さい。もっと、優雅に大きなターンで滑りたい。
真砂岳の滑りだし地点から劔沢出合いまで標高差約900m優しい斜面だった。天気が良く紫外線が強烈
劔沢を詰めていくと、谷は徐々に浅くなり開放的な雪原が広がる。緩やかな斜度が続いており、ここを滑るのも楽しいかもしれない。
更に標高を上げると、後方に劔岳が見える。
劔沢のカールを詰めて、稜線に出ると眼下に室堂が見えた。
大雪山にも同じ景色があるが、やはりこちらのほうがスケールが大きい。今年は雪が少ないらしいが、まるで氷河時代の氷雪に埋もれた山岳の様だった。右下に雷鳥沢キャンプ場のテントが見える。
劔御前小舎から雷鳥沢を滑走する。真砂沢より傾斜があるが、雪が程よく緩んでおり楽しい斜面だった。写真中央のやや左が雷鳥沢
雷鳥山荘から雷鳥沢の滑った跡が見えた。
5月3日 最終日
まずは雷鳥沢をもう一度滑った。朝方で雪がまだ固く、斜度もあるため結構難しかった。その後、浄土山(2,831m)へ移動し、山頂から滑走 こちらは頂上直下は若干急斜面だが、全体に傾斜が緩くスキーを楽しめた。
立山は斜面の選択肢が多くスキーを楽しむことができたが人が多かった。登山者、バックカントリー、観光客が一気に室堂に集結しており、そこが標高2400mの場所とは思えない感じだった。