各山岳会から有志の救助隊員が集い、2022年度冬季救助訓練を受けてきました。
一口に救助(レスキュー)といっても色々ありまして・・・
セルフレスキューは遭難者が自力で行うもの。
コンパニオンレスキューは、1/22中央労山の遭難対策部主催で訓練していましたが、パーティー内、又は現地の人達で要救者を発見・可能な限りの医療的処置をするもの。
そして・・・現場での搬送が難しい場合、ある程度の人数で要救者を捜索し、さらなる医療的処置、安全なルートでの搬送移動などをするのが組織レスキューになります。
今回は、その組織レスキューにあたる訓練。中央からは4名が参加しました。
まずは駐車場で要救者の引き上げ下げをするためのシステムを作ってお勉強。
VTプルージック・ロールクリップ…と一般的にはあまり耳にしない装備を使ったシステム。
それぞれ隊装備を背負って、数分前に冬山で動けなくなった要救者に扮したメンバーの捜索に入ります。
今回はココヘリ親機(受信機)を使った捜索の試みもありました。右側は子機の位置を感知した画面。こちらはココヘリ会員限定でレンタルできるそうです。
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約1時間ちょっとで到着。「遅いよ~!」と要救者からクレームが(笑)
冷えた体を低体温にならないよう加温ラッピングします。ちなみに意識はある想定…だったと思います。
安全に搬送するためにしっかり固定。 注)生きてます
ソリ搬送。6か所にスリングをセット。地形に合わせてコントロールしながら搬送します。
その先では安定した搬送ができるようにルート選択と整備。
小休憩のあと、要救者役交代です。
破綻しない完璧なシステムが重要とのこと。臨機応変な対応力、技術、応用、いつも感心してしまいます。今回はモードチェンジという新しい試みも
こんな感じで引き上げ。
そして引き下げ。
連盟の遭難対策部の方や他会の有志の方々との訓練はとても刺激を受け、勉強にもなり、得るものが大きいです。
大変お疲れさまでした。