山行記録

Activity Diary
  • 2022 10.12
    投稿者:0507投稿日:2022年10月12日

    7月7日から約3ヶ月間、フランス・フォンテーヌブローとスイス・マジックウッドにボルダリングツアーに行ってきました。すばらしいエリアとクライマー、居心地のいい環境と景色。言い尽くせないほどすてきなツアーとなりました。

    7月8日羽田発パリ・シャルル・ド・ゴール空港

    ロシア上空を飛べないので北回りで飛行。いつもより時間がかかりました。

    画面での経路はロシア上空ですが、飛行機はアラスカ方面に進んでいます。

    7月8日、フォンテーヌブローで予約していたお部屋に着き、いよいよボルダリング三昧の日々が開始です。若者男子三人と一緒に行ったのですが、やる課題も行動時間も違ったので私一人で岩場に行っていました。

    Graviton7a。今回やりたかった課題の一つでクラシック課題でありいつも人がいる人気課題です。
    Bizarre Bizarre7a。有名課題のKarma8a+の隣り(๑>◡<๑)の課題です。登れたのですが、後で電子トポを見たら限定ホールドを使っていたことが判明。。。💦紙のトポには限定って書いてなかったしホールドもチョークで白くなってたからいいと思ってた〜💦でも、楽しかったからいいや(^^)v

    フォンテーヌブローの課題は、スローピーなハンドホールド、悪いフットホールド、そして概して抜けが悪いのが特徴です。途中まで簡単に行けても最後に悪いマントルだったりして焦ります。また、高さのある課題も多いです。でもランディングがいいのでトライしやすく、やっているうちに高さ慣れしてきます。登ってから「けっこう高いな💦どうやって降りよう。。。」と気づくことも。本当はちゃんと下降路を確認して登るべきなのですが、つい登る方に専念しちゃう...

    これは6aくらいの課題だったと思います。こんなふうに大仏様の頭のような形状の岩も多くあります。この日は暑くて40℃くらいありましたー(@_@)

    かんたんな課題や低い課題もたくさんあるのでどんなひとでも楽しめます。気候は、7月は晴れが多く雨で登れなかった日はありませんでした。今年は熱波が来て40℃近くあった日もあり、そういう時はレストしました。日陰は涼しいし夜10:00くらいまで明るいので遅くまで登れるのもありがたいです。

    1日登って1日レスト、または2日登って1日レストの繰り返し。レスト日にはパリやパリ近郊に観光にも出かけました。

    ルーブル美術館。並んで写真を撮りました〜
    ツール・ド・フランス最終日。シャンゼリゼ通りに朝から場所取りして観戦

    特にツール・ド・フランス観戦は、観客の熱気やシャンゼリゼ通りの活気に一日中いても飽きることはなかったです。しかも30年ぶりに女子の部が開催されたんです。とても心に残りました。

    仲良くなったワンちゃん。こちらではたいていリードは外されていて自由に走り回っているワンちゃんが多い。みんなお利口さんでかわいい。

    エリアは、散歩できているひと、トレイルランナー、サイクリスト、ファミリーできているひと、赤ちゃん連れだったりとさまざま。年齢を重ねたご夫婦が自転車でパットを背負って来たりしていて、そのおばあさまもかっこよくキャミソールを着ていたりする。そういう光景を見ると、この地ではいかにボルダリングが定着しているのかがわかるし元気づけられます。

    ファミリーで来ている御一行

    8月5日。若者3人は帰国。私は一旦フランスを出て、イタリア・ミラノへ移動。ミラノからスイスのマジックウッドに転戦します。

    電車でイタリア・ミラノへ移動

    ミラノで3日ほど過ごしたあと、知り合いの京都クライマーと合流してスイス・マジックウッドへ行きます。車で2時間ほどです。スイスは物価が高いので保存できる食材などはイタリアで買ってから行きました。行きは高速を使わず行ってみたらなかなかの峠道!でもすばらしい景色見ることができました。

    スイスとイタリアの国境です。ゲートも何もなく通過できます.ここで記念写真を撮る方がけっこういました。サイクリストさんやバイク方などがいました。ちなみに高速道路(帰りに使った)はゲートがあって、そのため道路は渋滞しました。でも検問のようなことはなかったです。

    マジックウッドは初めてのエリアでした。山の中にボルダーが点在しているエリアです。なのでアプローチはそこそこ歩くしランディングが悪いのでハイキング力がつきました。

    エリアへの看板。ここから橋を渡ってエリアへ。実はもう1箇所上流に吊橋があって、行く課題によって使い分けていました。最初それが分からず「???」トポに書いてないんだもの〜💦
    Die Schöne6b。よくやっている人がいる目立つ課題。この課題はランディングがいいし低いから安心です。
    U-Boot6c。よくYouTubeでも載ってる超クラシック課題。そしてなっがーいトラバース。ルートをやってる人ならお買い得かも。

    マジックウッドの課題はホールドがわかりやすく指もかかるので、フォンテーヌブローから来た身としてはグレードはお買い得感ありです。でもランディングが悪いのと高さのある課題が多いので、一人でパットを2枚持ちしている人いるし、屈強な男子は3枚持ちしている人もいました!やりたい課題に人がいた時にはすかさず「一緒にやっていい?」と聞きます。そうしたら、みんな気持ちよく「もちろん!」と言ってくれます。みんなで助け合って登る感じです。

    マジックウッドのキャンプ場。歩いてエリアに行ける気持ちのいいキャンプ場です。ほとんどがクライマー。シャワーもあるし水道はお湯も出るから安心!だけど炊事場はなかなかの雑然ぶりでした💦でもすっかり慣れた!サイト内は英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語と国際色豊か。お隣さんテントと仲良くなったりキャンプ飯を楽しんだり。レセプションの人が「ありがとう」を覚えてくれました。日本人は私たち2人だけだったので目立っていたと思います。
    Merlin6b+。ランディングが悪いけれどちょうどフランス人ご夫婦がやってきたので一緒させてもらいました。パットがたくさんなので安心してトライできました。

    マジックウッドは8月9〜22日までの約2週間滞在しましたが、雨で登れなかったのは1日のみ。雨が降った日は肌寒い感がありましたが、日が照ると日向では登るのはキツい感じです。キャンプしていて寒いことはなく快適なツアーでした。

    この後パートナーは帰国し、私は憧れだったヴェネツィアへ3日間観光の後、またフランス・フォンテーヌブローに帰ってきました。

    8月29日〜9月10日まではフォンテーヌブロー近くのキャンプ場でソロキャンプしながらのボルダリングです。

    フランスで唯一?のアライテント^_^
    広くて車も横付けできる快適なキャンプ場でした。シャワーも炊事場もきれいだし、暑い時期は近くの川に泳ぎに来る人もいたりします。歩いてパン屋さんに行けるのもいいですね✨

    7月よりは気温は下がり快適でした。朝は少し肌寒い感じです。時々雨が降りましたが、一日中雨ということはなく、通り雨的に降ってまたスッキリ晴れる、という感じです。岩が濡れてもすぐ乾くので小雨でも気にせず岩場にいました。

    Chouchou Chéri6b。トラバースしてからのマントルが悪い。自分なりのムーブを工夫して登れた一本。できた時には涙が出てきちゃった〜💦クライミングしててよかった〜!
    Semi-Eclipes6c。最後は足ブラの力ずくでねじ伏せました(๑>◡<๑)

    フォンテーヌブローボルダリングはエリアがあちこちにあり、その一つひとつが広大でたくさんの課題があります。私は今回で6回目ですが、まだまだ行ったことのないエリアがあるので、初めてのエリアにも行ってみました。どのエリアも、平日でも一人ということはなく、誰かかれかいるし、みんな気持ちよく話ししてくれたりスポットしてくれたりしました。

    9月10日〜9月24日までは夫くんが来ました。約2ヶ月ぶりの再会です^_^キャンプ場はさよならしてフォンテーヌブローの街中にお部屋を借りて住みました。パン屋さんがすぐ近くで、朝起きたらバケットを買いに行く生活。こちらではパンが本当に美味しいです!そして大好物のチーズが美味い!安い!種類が豊富。毎晩至福のチーズタイムでした。

    ある日の晩ごはん。岩から帰ってきて20:30頃でまだ明るい。マンションのベランダで晩ごはんです。でも9月末なるとさすがに外で晩ごはんは寒くなりました。朝は6:00頃明るくなります。
    Souris Chauve6a。出だしのフットジャムが決め手で試行錯誤の繰り返し。最後の最後で登れた課題。「ジブンがんばった〜」と叫びまくり。しかしこれで6a!辛い〜!
    Long Good-by 5a+。街から近いお山のエリア。山頂からフォンテーヌブローの街が見える。札幌でいったら藻岩山みたいな感じかなー。身近にクライミングエリアがあってほんと裏山しぃ〜。

    9月25日帰国です。予約していた帰国前PCR検査も必要なくなったので、パリで観光してから帰りました。

    エッフェル塔のてっぺんにも登ってみました〜。この日は寒くてダウンに毛糸帽子着用。夏にパリに来た時には暑くてたまらなかったのにー、と思うと、一夏をフランスで過ごしたんだな、実感

    今回の旅で得たこと感じたことがたくさんありました。いろんな人たちに親切にしてもらったこと、長旅やキャンプ生活でもなんとかなるさ!と思えたこと、すばらしい課題や自然の美しさ、思い出はつきません。何より岩場で一緒してくれたりスポットしてくれたクライマーたち。私、本当にクライミングが大好き、クライマーのことが大好きだな、と思いました。すでに「来年どうしようかな」と考えてしまう私。まだまだ旅は続きます。。。

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