山行記録

Activity Diary
  • 2022 05.15
    利尻山
    利尻山
    投稿者:yuri投稿日:2022年5月15日

    メンバー:yuri,帯広のBBさん

    4/15 17:10釧路→24:15稚内道の駅

    4/16 6:55稚内港→8:35鴛泊港→9:56栞橋→15:12Co1250にてC1

    仕事場からの5時ダッシュになんとか成功して出発。上士幌で帯広のBBさんと合流した。そこからノンストップで稚内まで。釧路から車で7時間かかった。

    いつものごとく道の駅で寝て、朝のフェリーに乗船。この日が一番天気がいい予報で、憎らしいくらい利尻がよく見えていた。

    バスで島の反対側に移動して、栞橋から入山。本当に天気が良くて、暑くて、長い林道をバテながら歩いた。西壁に入っているM代さんたちはこのド快晴の中をアタックしてるんだなと、心の底からうらやましかった。

    翌日は非常に強い西南西の風の予報で、快適なテン場の確信が持てなかったので、Co1250のコルのところをテン場とした。時間に余裕はあったので、もっと進めとけばよかった。

    4/17 11:55C1→13:47Co1550にてC2

    予報通り、朝から強風、ガスガス。ご飯を食べてダラダラしていた。すると、何だか晴れ始めた。風はあるけれど、動かないのももったいないので、準備して出発。上げられるだけ上げて、Co1550のほぼ取り付きの横を掘って整地して、C2とした。抜けるまでに何時間かかるかわからなかったので取り付かなかった。取り付いておけばよかった。しばらくは視界が良い時間が続いていて、ルーファイに勤しんだ。
    この日の夜は、強風でフライのチャックが開いたり、聞こえるはずのないわかんみたいな足音がテントの周りでずっと気こえていて寝付くのに苦労した。

    4/18 10:00C2→12:30Peak→15:30野営場→16:30フェリーターミナル

    強風だが朝8時から晴れの予報だったのに、8時を過ぎても強風に加えて昨日より濃密なガスだった。しょうがないから覚悟を決めて取り付いた。2p目が核心ぽかったのと、BBさんがいまいちルートのイメージついてなさそうだったので、1p目はyuriリード。

    1p:55m,yuri。簡単なルンゼを詰めて、突き当りで左側のやや立った壁に取り付き、2段目に上がった。そこから尾根上を少し進むと、核心と思われる7m程度の雪がべったりついた垂壁が出てきた。下部のルンゼではイボハーケンがよく効いたが、以降はシュカブラを掘っても掘っても岩が出てこなくて、心もとないハイマツの枝にピンを取る感じ。落ちたら止まらないだろうなと思った。ロープはまだまだ余裕がありそうだったので、垂壁に取り付いてみた。柔らかい雪がびっしりついているので、蹴りこむと足場はしっかり作れた。アックスはうまく決まってくれるところと、何回打っても不安定なパートが混在していた。最後のマントル返すところがキノコ雪みたいに軽くカブっていて嫌だった。しつこくしつこく蹴りこんで何とか足場を作り、決まり切っていないアックスにじわじわと体重をかけて乗越した。この核心を過ぎたところで直径2cmくらいのハイマツに3ピン目を取り、ちょっと安心。

    斜度が落ちた尾根上を歩いて行って、そろそろロープが足りなくなりそうだと思ったのでスノーバーを打ってピッチを切った。

    2p:40m,BB。1p目の終了点から10m程度歩いたところで岩稜の肩に上がる。残置ハーケンあり。そこから肩の上を25m程度trvしてもう一段上がる手前でシッティングビレイ。

    3p:35mBB。2p目の終了点のすぐ先で2m程のgapを上がる。不安定に積もった雪に乗り、すぐの岩頭を避けながら5m程度稜上を歩くと、もろい岩壁に突き当たる。斜度はそんなにきつくないのでシュカブラにだましだましアックスを決めて10mくらい登り、また稜上を少し歩くと北稜ルートに合流。スノーバーでビレイ。

     そのままロープを引きずって、60m程度でピーク。ガッスガスで何も見えず、祠は埋まっていた。ぴえん。
    除雪クライミングのせいで私だけ眉毛が氷漬けに…。

    いつもの上ホロみたいな風と視界の中を下って行ったら、西にそれていて元来た方向に戻りそうになった。何回かルートを外れかけては修正。夕方のフェリーに間に合いたい一心で歩き続け、尻で滑り、また歩き続けて野営場に到着。長かった。

    そこからフェリーターミナルまでも結構長かった~。

    下界はちょっとだけ晴れていて、少し釈然としないまま島を発った。

    稚内で夕食とお風呂を済ませ、また上士幌までノンストップ。朝3時過ぎに着いた。

    前回の南稜以来の、3年ぶりの利尻で、天候に翻弄されながらもとっても楽しい登攀だった。前回はフォローで連れてきてもらったので、今回はルーファイから核心のリードまでわずかながら成長を感じた。ちゃんとトレーニングして、強くなってまた挑ませてもらえたらなあと思う。

Page Top