出発前の9月には反政府デモが起こり多くの死傷者が出て空港も一時閉鎖された。現地では、カトマンズを出発した直後から不順な天候が続き、首都カトマンズでは大雨による洪水やエベレストのBCでは1mの降雪があり避難騒ぎになる等がニュースになっていた。幸い我々のいるアンナプルナ方面は大崩れすることも無く予定通りの行動が出来ました。

10/1 (水)6:00カトマンズを出発し昼過ぎに到着したBesi Shaharの町です。 この後の悪路に備えワゴン車からランクルタイプの車に乗り換えてChameへ向かう。

落差100m位の大きな滝が道路脇から幾つも望める

10/2(木) Chameのバッテイ(宿)、宿泊先はどこも快適 今日からトレッキング開始です。

夜は雨だが、日中は曇天で降っても小雨程度の日が続く

車道が出来たため荷役用のヤクやゾッキョは少なくヤギと出会うことが多かった

峡谷に通した車道

Upper Pisangの町(co3,300m)ここで二泊

チベット仏教の寺院(ゴンパ)を見学

ゴンパの中でお参り 安全祈願をする

こんな大きなマニ車もあり(※手で回すことで経を唱えたのと同じ功徳あり、とされる)

10/3(金) 一回めの高所順応 ピサンピークBC方面 標高4,300mまでを往復した。

アンナプルナ2峰、4峰が雲間にチラッとお出まし 天気が良ければ麓の村からでも望めます。

10/4(土) Upper Pisang(co3,300m)~Ngawal(3,660m)ンガワルの町入口、遥か下にはHumdeの飛行場が見えますが、今は使われていないらしい。

ゴールが見えない天国への階段...半分位まで登ってみたが力尽きた。

10/5(日) 二回目の高所順応 宿から標高5,320mのKang Ⅼa Pass(峠)までを往復した。 直ぐそこに見えているのに中々着かない。標高差1,700mに加え空気も薄くなり苦しかった。

やっと天候が回復して山群が姿を見せてくれました。谷を隔てて、アンナプルナ3峰(7,555m)、右奥の小さい白いピークはガンガプルナ(7,455m)です。

Kang Ⅼa Pass(峠)5,320m 終盤の登りが辛く長かったです。

10/6(月)前日頑張ったので、一日完全休養日
10/7(火)Ngawal(3,660m)~Yak Kharka(4,000m)~BC(4,880m)へ向かいます。長い行程でした。

途中のヤクカルカでは二筋の滝が落ちています。 一軒だけポツンとある最後のバッティでした。「ヤクカルカ」はヤクの小屋の意味であっちこっちに同じ地名が有って紛らわしいです。

ガスと小雪舞う中BCを目指しました 天気も下り坂で寒くて遠かった。

先着したガイド・ポーターさんでテントは設営済みでした。


10/8(水) BC~HC(ハイキャンプ)co5,350mへ BCの朝、「プジャ」登山隊の安全を祈願する儀式が行われた。 登山用具を供えてラム酒とお菓子を頂く。 その後ハイキャンプへ向かう。朝、メンバーTに立ち上がれない程の高度障害が出て心配したがその後見事に回復


HC(ハイキャンプ)co5,350m 実質的にはここがBCでポーターさんもここ迄です。

10/9(木) HCの朝 薄っすらと雪、気温は12月並みらしい 背景はアンナプルナ2峰(7,937m)

我々が目指すチュールイースト方面の上空には満月に近い月

山頂に向けてアタック開始 残念ながらメンバーの一人が体調が戻らず辞退・・ここからは、残ったメンバー3名とガイド3名で山頂を目指しました。

峠(co5,590m) ここでアイゼン、ハーネス等を装着しました

ここから北東氷河を横断します。対岸に見えるのがチュルーイースト(6,429m)に至る北東尾根です。この尾根に乗って奥にある山頂に向かいますが稜線に上がるまでは全体が崖に見えます。

峠からはロープを結びコンテニュアスで歩きます。 通常ルートがクレパス帯になっていた為に大きく迂回しました。

峠方面のクレパス帯
背景のピークはチュルーファーイースト(6,059m)です。このピークにはアプローチが良いので比較的多くの人が入っています。

クレパス帯の通過

懸垂の支点はスクリュー1本とフィックス用のロープ

周囲はクレパスだらけでした

氷河を通過して対岸に渡るとガラガラの砂礫帯の長い登り返しとなる。足場が流されると息が止まり辛い登りでした。

C1(5,760m)16:00着

夕暮れ時のアンナプルナ2峰7,937m C1から

同じく、チュールファーイースト6,059m 今朝は右の裾野から回って来ました

10/10(金) アタック開始 2:00起床 3:45 暗闇の中出発

6:05 暗い内からユマーリングによる登高が続く・・兎に角呼吸が苦しく辛い。

尾根上には月が残っていました

8:10 尾根上に出る

8:35 膝下位の深さですが、ガイドさん二人がラッセルしながら先行してくれました。

9:25 振り返れば山並みが続く 真ん中のチュールファーイーストの遥か奥がマナスルだそうです。

9:35

10:05 山頂は未だ見通せない 事前に地図でイメージしていたより遠く感じた。

10:50 急な登りでラッセルも深くなり先行するガイドさんも大変そうだった。

12:10 山頂が見えて来ました。

すぐ右手にはChulu中央峰
中央峰の右手の奥に見えるのが以前中央労山の先輩方が登ったChulu西峰と思われます。

12:30 山頂も間近でしたが、メンバーも相当疲れていました。

13:05 6,300m付近に至る 山頂まで130m程の標高差に迫る ラッセルが膝上の深さになり深いクレパス帯も出て来て進行に難儀する。

13:45 少し下りながらクレパス帯を迂回するが山頂までは未だ時間がかかりそうなのでここで引き返しの判断をした。 C1帰着17:45
翌日再アタックも提案されましたが、今日のアタックで体力も気力も使い果たしており、翌日下山することになりました。
10/11(土)下山 C2(5,760m)~HC(5,350m)~Yak kharka(4,000m)

10/12(土) Yak kharka~MANANG (3,540m)
ヤクカルカの朝 全メンバー12名で記念撮影 登山隊はここで解散しました。

麓の町マナンの入り口
明日から左手の街道を進みジョムソンへとトレッキングを続ける予定でしたが

アタックした翌日の夕方から指先が薄っすらと紫色に変わり

今朝は指の甲に水膨れが出来ました。 大した事は無いと思っていたが

マナンの病院(ヒマラヤ救助協会) のドクターの診察結果で

カトマンズからヘリを呼び

まさかの終了に至りました。
他のメンバーはアンナプルナ外周のトレッキングを続けました。
THORUNG ⅬA PASS(5,416m)の峠を越えてムクチナート~ジョムソンを経てカトマンズへ戻りました。ジョムソンの河原でアンモナイト探し、ポカラでは登山博物館を見学したそうです。