
経緯
垂直の氷瀑を登るアルパインクライマーの姿にずっと憧れていた
今年北海道に引っ越してきてアイスクライミングをイチから始めるにあたって、設定した目標はバニシングムーンやパラグーなどのバーチカルをリードで登ること。その思いをメールで送った所、noboruさんから返事をいただき1シーズン面倒を見ていただけることとなった

2025/2/15
層雲峡で4日、恵庭渓谷で1日、雷電海岸で2日、神居岩で1日とトレーニングを積んできた総仕上げとして、目標に挑戦させてもらえる日がやってきた
まずはバニシングムーンを偵察するが、遠くから眺めてもハッキリ分かるぐらい中間部で折れてしまっている。。
2/12までは繋がっていたそうだ。出鼻を挫かれたが気を取り直しパラグーへと行き先変更する


まず尾滝でアップしてからいよいよパラグーへ
パラグーは正月にもトップロープと擬似リードで登っているが、その時より下部の傾斜が強まりほぼ垂直になっている
スクリューは垂直部に3箇所、中間のテラスに出て1箇所、左岸にトラバースしてから1箇所
ここまでは比較的落ち着いてやれている
10分ほど大レストしてから上部に取り掛かった


上部は下部より更に傾斜がキツくなる
スクリューを打つ方と逆側である左腕が段々思うように動かなくなってきて、アックスを決めるにも何度も氷に弾き返されるため連鎖的にパンプが進行していく
このあたりで、アックスの振り方がもう少し上手で少ない回数で決められていればここまでパンプしなかったのにな…とヘコむ。しかしここで心まで折られる訳にはいかない、今までやってきたアックス持久トレを思い出す。握力さえ0にならなければまだ続けられる、そういう確信から適宜シェイクを入れ呼吸を整える
中央のラインから乗っ越すのは難しいだろうと考え、左岸寄りにラインを取りチムニーに背を預け再び大レスト。その場でスクリューを決め、最後の集中状態に入った
ラストのマントル返しはよく事故が起きていると聞いていたため、アックスを引き切らずプッシュ気味になるよう慎重に。やはりここが肉体的にも精神的にも核心と言える部分だった

結果的に約1時間をかけ、アックステンションに頼らず完登
登り切った時は、トップロープや擬似リードでは到底得られなかったような安堵と喜び、達成感に溢れた
正直1シーズンで達成できる目標だとは思っていなかったし、実力的にはまだこの氷瀑を安定して登れるレベルにあるとはとても思わないが、見守ってくれたnoboruさんの期待に応えたいという思いが自分の限界を押し上げてくれたように感じた。改めてここで感謝と尊敬の念を伝えたいと思います。
来年度のアックスクライミングの目標は
・神居岩でドライをトレーニングし、カンナ・カムイやワッカのRPを目指す
・バニシングムーンや雷電3ルンゼなど5級の滝のリード経験を増やす
・そして岩雪ミックスルートの新たな目標を見つける
トップロープの張り方も教わったので、是非神居岩に同行していただける方を募集しています。