
山谷には載っている。
でもネットには4件の記録しか見つからない沢がありました。
ある1件はソロ日帰りで8時間
ある1件は2名で1日目6時間、2日目8時間
ある1件は1日目13.5時間、2日目14.5時間
あと1件も同じぐらい時間が掛かっていそうな記録があるくらい。
先の2件は沢の強い人たちだし時間の差がありすぎて参考にならない・・・
ということで警戒しつつ行ってみました。
メンバーは3名。普段から一緒に!!前後を登っている坂口君、これが初めての!!となる岩崎さん
装備は40mロープと15mフローティングロープにハーケンや念のためのアブミにボルトとジャンピングとエイド用のフック等々突破の為に用意。
泊り装備はタープを選択して軽量化。でも深夜に13℃位になりそうだったのでシュラフを用意。
まずは登山口に配車。
過去の記録から国土地理院地形図に載っていない林道が存在することが示唆されていたので北海道森林管理局 林班・小班図を確認すると「チカリベツ林道」が標高点781mあたりまで延びている。
上川中部森林管理署に問い合わせ、入林届を提出してゲートの番号も教えてもらえたのでかなり短縮できた。
実際林道に進入するとあまり使われていない様子でかなり繁茂していたので新車とか神経質な人にはお勧めしない。
予定の800m手前で倒木・落石・路肩小崩落がありちょっとバックして切り返して駐車。林道を15分ほど歩いて広場っぽくなっているあたりで入渓を判断。予定通り770m付近で入渓出来た。


1日目コースタイム
6:55出発→7:15入渓→9:50Co1050F1→10:43F1高巻き終了→13:24Co1238CS滝→13:40Co1243 6mF→15:30Co1335二股C1
Co1050のF1までも小滝がちらほら出てくるがF1の高巻きからが本番とのことで気合を入れる。
F1は手前の小滝も登らず右岸の枝沢から巻きました。
しっかりした岩質の滝を登り灌木伝いにトラバース。
50分ほどでF1上に抜けられた。


F1を越えるとCo1230あたりまでは色々出てくる。頑張ってヘツって登って越えて進む。高巻きとか一切しない。確かに極度に難しいわけでもない。









実はCo1230あたりに出てくる二つの滝の処理を計画段階から警戒していた。
時間のかかったパーティはこの二つを高巻いたからと考えていたからだ。
そして目にしたのは・・・
意外と簡単そうなCS滝だった。

写真で坂口君が足を置いている水のかぶったツルっとしていそうな面に足を乗せ、フリクションを信じて体重を移動すると案外立てる。
続いてCSの左側がホールドはガバになっていて登れる。
二人はフリーで登り、3番手の岩崎さんを肩がらみで保持して登ってもらう。
これが持って行った40mロープの最初で最後の出番になった。
次なる関門は少し歩くとすぐ姿を現す6mF。
北大OB様の記録では左壁をロープを伸ばして、と
とあるつよつよソロ沢ヤ様は倒木を使って登った、と
さて倒木は残されているのか、登れなかったらジャンピング+RCCボルトやハーケンを使ってエイドする覚悟であぶみも持ってきていたが・・・

巨木がある!!
しかも目を凝らせばスタンスもある!ホールドは乏しそうだが・・・
ハーケンを打つ場所も探すのが大変そうなので死にはすまいと取り付く覚悟を決める。

苔だらけでランナーが取れなさそうだなぁと伸びないフローティングロープを引っ張って空荷で登る。
やはりガバなんて無いけど登れた。
右岸壁には古びたハーケンが残されていたが使えない。
近くに一本ハーケンを打ち、上に見つけた砂時計と二つで固定分散を作ってFIXした。

うん、アブミもジャンピングもクリフハンガーやタロンも要らなかった。
必要なのは10m程度のロープとハーケン1枚と勇気だけ。




いくつか小滝を越えていくと1時間ほどでCo1335m二股が現れる。
二股の股の部分には広いけど斜めっている場所と狭いけど平らな場所がある。
ちょっと先まで(200m程)様子を見て二股でC1することに決めた。
晩御飯には麻婆茄子丼を作り、担いできた酒で晩酌をして、ニンジャタープの狭い屋根の下はちょっと地面が傾いていたけど夜中に雨が降っても眠ることが出来た。
2日目コースタイム
6:30出発→9:00ピーク→11:10ニセイカウシュッペ山登山口
出発すると昨日は足を延ばさなかったCo1390二股までの間に3か所くらい幕営適地があった。
ピークまで度々小滝が出てくるものの難しいものではない。
Co1390右股→Co1395右股→Co1500左股→Co1530右股→Co1575左股でコルを目指す。




途中水が涸れたあたりで灌木とハイマツのトンネルを潜り抜けていくが激しいハイマツ漕ぎの予感を前に左を見ると開けていそうな場所が目に映る。
チングルマの綿毛が揺れる草原に出た!草原の斜面を登山道の方向に向かってトラバースするとしっかりとした踏み跡のついたハイマツトンネルから登山道に合流できた。

ピークまで行って記念写真を撮って登山口に向けて下山を開始する。
2時間ほどで下山出来た。
感想
1日目8.5時間、2日目4.5時間
山谷に書いてあった通り極度に難しくはない。
ちょっと警戒して色々持って行ってしまった。
遡行記録こそ少ないがもっと登られても良いのでは?
林道の荒廃が進み、6mFの巨木も朽ちればまた苦労が増えるだろうから今のうちに登ってしまった方が良いかもしれない。