山行記録

Activity Diary
  • 2025 03.22
    カラコルム
    スパンティーク
    投稿者:miyamegu投稿日:2025年3月22日

    【6月22日】復路キャラバン一日目 BC→ボロチョ

    とうとうBCを発つ時がきました

    滞在した三週間、色んな事があったなぁ~ 名残惜しい…

    5:00の朝食に合わせて3:40に起床 三週間テントの中に出しっ放しだったシュラフ&マットを久しぶりにスタッフバッグに仕舞う

    この景色も見納めかぁ~(´・ω・`)

    ふと周辺を見わたすと、6/3にBCに到着した時より雪もだいぶん溶けて野花も咲いています たった三週間の滞在だったけど、季節は冬→春へ変わったことを実感

    7時頃ポーターさん達が到着

    写真中央:ウェルカムポーズのシャキール(コック補助) 

    今回もアランドゥ村長が荷物の重さを測り、ポーター一人一人に振分けてくれます 重さは一人25㎏ 往路キャラバンでは66名ほどでしたが、復路は35名ほどポーターさんが来てくれました

    自分の割り当てを受け取るために群がるポーターさん達
    赤と白のボーダー服が村長 
    パキスタン男性が大好きな(?)フェルトでできたパンケーキ型のお帽子がお似合い♡

    自分たちの荷物の撤収が意外と早く終わり、出発を待つウタリ隊員

    写真下部中央のオレンジ色のボトルの中には常にお湯が入っていて、洗顔や手洗いに使えるようにしてくれてます

    8時 BC出発 今日の道のりはMグにとって、なまら怖い箇所の連続です

    なまら怖い箇所一つ目:BC出発直後の急斜面

    (往路で撮影した写真です)

    写真(↑6/3に撮影)がぼやけていて分かり難いのですが、ここを下ります かなり急なんです

    足を滑らせたら氷河まで転げ落ちそう(*_*)

    危なっかしいMグをTAKA隊長とN田副隊長が前後で挟んでくれて、励まされながら下ります 二人とも優しい♡

    へっぴり腰の私(笑) 怖いよ~

    歩き始めてからBCでの運動不足を心底後悔(>_<) 思えばこの三週間、体を動かしたのはY子さんに付き添ってもらって往復2時間程度頂上方面へ登ってみただけでした ラジオ体操すら息切れがしんどくてやりませんでした

    こんな斜面をこんな荷物を背負って、しかもこの靴ですたすた歩くポーターは本当にすごい!

    背中側にほぼペチャンコ状態のダッフルバッグと、メステント内で使っていた椅子6脚ほど(!)を背負子に括り付けたポーターさん
    先行するポーター達

    なまら怖い箇所二つ目:クレバスだらけの氷河

    クレバス地帯が終わるまでの一時間ほど、ロープで繋がって歩きます 立ち止まれないので写真は撮れませんでした

    そして私、一回クレバスに落ちました! その瞬間何が起こったのか分かりませんでしたが、気づいたらもう落ちていた感じ(^^; 落ちた本人よりも驚いたのは私の前後で繋がっていたグルとY子さんの方でしょう、ロープでいきなり引っ張られたと思うので…🙇 剛力のグルに引き上げてもらって脱出! もしロープで繋がってなかったら結構下まで落ちちゃってただろうな…

    往路よりクレバスも氷河上の川も多め 
    こんなに大きな岩が氷河上にポンと乗っている( ゚Д゚)

    モレーン上は歩き難いです フレーク状の重なった岩もぐらつくし、表面も滑りやすかったです

    15:10 ボロチョ到着

    発情した雄ロバが大きな鳴き声でいななきながらキャンプ場内を疾走する事件(?)(日常茶飯事か??)が発生(笑) テントの中に居てもすぐ横を走っていく足音が聞こえて、テントにぶつかって来るんじゃないかとちょっと怯えました(◎_◎;)

    雄ロバと雌ロバは隔離されて別々の岩柵の中へ
    基本的には大人しくて従順で働き者 毛も柔らかくフサフサ 
    頭を撫でさせてくれました

    18時 夕食はチャパティ、タイ米、マトン肉の煮込み、ダルカレー、フルーツミックスの缶詰 

    遠征も終盤になってくると作ってもらった料理にも目新しさがなく写真を撮らなくなってきてしまい、夕食の写真が有りませんでした

    【6月23日】復路キャラバン二日目 ボロチョ→ボックン

    4時起床 朝食まで時間があったのでボロチョキャンプ場の撮影

    Y子さんからMグへ相談「トイレはどの辺にする?」

    地形がすり鉢状になっていて、このような地形は特に女性にとってトイレの場所を見つけにくいんです 円形劇場みたいな形でどこからも見られてしまうので、死角になる場所までは少し歩かないといけません

    白色のブルーシートが四か所ほどに張られています 私たちにはテントが有りますが、ポーターさん達はテントを持っていません 

    ポーターさん達はこのような岩壁で仕切られた上にシートを被せて、4人~5人くらい入れるのかな?、身を寄せ合ってたき火をしながらブルーシートの下で一晩を過ごします

    ポーターさんの持ち物といえば、背負子とわずかな行動食くらい シュラフや雨具すら持っておらず、靴はあの靴(ブログ②参照)

    「ポーターは大事にしないといけないよ」とアミンが往路キャラバン出発前に教えてくれたように、ポーターさんの協力が無ければ遠征は成り立ちません

    朝食はだいたいほぼ毎日同じメニューで、チャパティ、お粥、オムレツ

    出発の準備 左右の重さが均等になるよう、ロバに荷物を括り付けてます ロバは暴れたりせずジッとしています

    ロバ様様
    私たちのリュックとダッフルバッグもロバにしっかり固定されてます 
    ロバには手綱は付いていません ご主人の出発を静かに待つお利口さん♡
    樽の中にお鍋や食器を入れて、
    体重を使ってしっかり閉める

    6:50 ボロチョを出発 今日の行程は前半はモレーン上を歩き、後半は山肌をトラバースする感じ

    山側から氷河の間が急です
    写真左側から、山肌→氷河上に堆積しているモレーン→氷河
    先行するポーターさん達が進んだトレースが付いているし、グルも一緒に歩いてくれているので迷うことはありません
    氷河ドーム!
    歩いている人々を見つけられますか? 氷河とモレーンの境目くらいに6人写ってます
    地球上のこんな景色の中を歩けるなんて幸せです
    ♪休憩中♪
    どんどん遠くなるスパンティーク ずっと眺めていたい

    もうこの景色も見納めか…帰りたくないかも いや、ちゃんと無事に日本に帰って、経験したことをしっかり伝えないと!帰りたくても帰れないお二人の事も…。

    “滝好き”の隊長
    景色に見とれ過ぎて足を滑らせてしまわないように慎重に歩く
    こんな所で怪我なんてしてらんない!

    進んで行くほどに緑も増えてきて、牛や羊も現れてきます 

    戻ってきたなー!って感じ

    優しく紳士なグル 渡渉をサポートしてくれる
    (こんな素敵な瞬間を撮ってくれたのはN田副隊長さん)
    休憩中、後ろから歩いてきたロバ様に道を譲ります
    往路では見かけなかったお花もちらほら咲いていて癒されます
    牛や羊は寄ってきません 人間の存在など気にせずに草を食んでます こちらから近づくと逃げます

    放牧小屋が現れました もうすぐ往路キャラバン一泊目に滞在したマンフクルです

    でも今夜のキャンプ地はマンフクルより少し先(アランドゥ寄り)に有るボックンという場所です

    14:15マンフクル通過  15:00ボックン到着

    木々&草&牛&羊(&動物たちの落し物(踏まずに歩くのは困難(^^;))に囲まれた平和なキャンプ場

    所々にゴートの頭部や骨も落ちていて驚く なんでこんな物が落ちてるの⁈

    綺麗な湧き水が出ていて、N田さんが水浴び♪

    17:40 ゴートを買ってくれて、お肉に。 お値段は一匹20,000₨(1₨=0.587円とすると一匹11,740円)

    捌かれたゴートの頭部、骨や食べられない部分は周辺に放置されます 

    アミン(コックさん・写真一番左)に教えてもらいながら料理のお手伝い

    夕食はBBQと煮込み料理 基本的にカレー味

    夜はキャンプファイヤー

    【6月24日】復路キャラバン三日目 ボックンからアランドゥまでは徒歩 それから車に乗り換えてチュトロンへ

    3:50起床 外は雨 出発できるか心配したが4時の朝食直前に止む

    青空も出てきてこの天気なら今日こそヘリが飛んで、今まだ山肌に横たわるH岡さんを連れて帰ってくれるんじゃないかと期待する(そんなヘリがもう飛ぶことは無いと知るのは三日後、6/27にイスラマバードで日本大使館に行ってからでした)

    いつも通り騒々しい撤収作業
    オレンジ色の手洗い用ウォータージャグの左側の銀色ポット(二個)の中にも常にお湯を用意してくれていて、いつでもお茶を飲めるようにしてくれています

    7時 ボックン出発 

    トレール沿いの滝

    ほどなく遠方にアランドゥ村が見えてくる キャラバンももうすぐ終わりか… 

    谷間の真ん中あたりの緑の部分がアランドゥ
    隊長のリュックに巻かれているのは湿ったタオル
    もうすぐアランドゥ ちょっと懐かしい

    相変わらず私たちの後を付いて来る子供たち

    可愛すぎてリュックからおやつを取り出すN田さん

    10時過ぎ アランドゥから来たHPのお一人のフセインさんの甥御さんが数日前に山の事故でお亡くなりになったとのことで、お弔いの儀式の為にご自宅へ招いてくれました

    チャイ、クッキー、鶏肉(一番手前のお皿に入った茶色いつぶつぶしたやつ。塩味の焼き鳥みたいで美味しい)などを振る舞ってくれる
    華々しいフセインさんの功績 こんなすごい人がHP(ハイポーター:救助の為に来てくれた特殊技術をもつポーターさん)として来てくれていたんだ!
    フセインさんがMミ・Y子・Mグの三人、女性限定で天然石をプレゼントしてくれました!

    11:30 アランドゥ村の郊外でジープとランクルが待ってくれていて、ここでポーターさん達とお別れ 

    荷物の個数をチェック
    村長とグルから賃金とチップを手渡す

    12:15 アランドゥ出発

    やや強引に括り付けられている荷物(^^;
    年季が入っている
    揺れる~!

    14:10 チュトロン到着 

    滞在するのは写真右側奥の石レンガの壁の中の施設

    中庭にテントを張ります

    施設の建物と中庭
    石レンガ壁の向こうには、中庭を覗いている子供たち♡ 
    こちらから手を振ると、照れながら手を振り返してくれる♡♡

    <ここでちょっとコマーシャル>

    キャラバン中は洗濯をするチャンスが無く数日着続けている服や帽子や、長期にわたって使用してきたテントの臭いなどが気になってくるものです

    そんな時に!fine trackの「マルチ消臭スプレー」がかなり役立ちました 見事に臭いが消えます お勧めです♡

    https://www.finetrack.com/products/carefine/multideodorant-spray/

    遅めの昼食を済ましてから自由時間がたっぷりあったので、TAKA隊長とY子さんと三人でチュトロンの町(村かな?)の中へ行ってみました

    滞在したのは地図下の方に書かれている“ Hot spring of chutroon for men” (緑のマーク) より少し上に有る施設

    約一時間ほど全住民の視線を浴びながらゆっくり散策♪地図を持っていなかったのと携帯もつながらなかったので実際どの通りを歩いたのか分かりませんが、畑の中の小道を通って町の中心と思われる“モスク”周辺まで行ったと思います

    商店を覗いていたら、珍しい外人(私たち)の様子を伺いに町人や子供たちが集まってきました

    折角だから何か買ってみたかったけどお金を持っていなかったので何も買えず…  途中で地元の女性がMグに腕組みをしてぴったりくっついてきて少し驚いたけど、歓迎してもらえてるんだなと感じれて嬉しかったです

    18:30過ぎにY子さんと二人で温泉へ♪

    施設を出て徒歩一分ほどの距離に公衆温泉が有ります 無料です もちろん男女別々なのでご安心を!

    施設を出て少し斜面を下ると赤い文字で“HOT SPRING→”の案内が見つかるが、施設の人の案内が無いとどれが温泉なのか見つけ辛いと思います

    男性用の温泉は写真左側奥の方のトタン屋根の下 あまり近づくと中を覗くことができてしまうので、遠目からしか写真を写せませんでした

    女性の温泉はその手前(上の写真の右半分)の、

    この塀の中。中には女性たちが沢山いたので撮影できませんでした

    浴槽の形はやや長方形で全面コンクリート作り 広さは、肌感覚なので全く正確ではありませんが、3m位×10m位だったかなと思います これくらいの大きさの浴槽がこの塀の後ろに三か所ほど横並びで有ったと思います 塀の中が薄暗かったので施設全体が良く見えませんでした

    浴槽の一か所から40℃より少し温かいくらいの身体を温めるには十分な温度の温泉が注いできて、もう一か所から流れ出るようになっています 深さはすごく深いわけではなく、私(身長157cm)も幸子さんも足が底について立てるくらい 水位は立った状態で肘と脇の中間くらいの水位だったと思います 潜ったら頭の上まで沈めることができる深さ

    お湯は濁っていますが、入浴するのを躊躇するほど汚れているというほどではありませんでした。きっと利用者が少ない時間帯はもっと澄んでいるんだと思います

    ここでも現地の人々の視線を浴びながら、脱衣→ショーツは着けたまま入浴してみると程なくして英語を話せる超絶美人なお嬢さん(19歳)に話しかけられて、「何も身に着けないで入浴するルールになっている」と教えてもらえました すぐにショーツを脱いで真っ裸で入用し直し(^^;)

    偶然居合わせたこのお嬢さんが通訳してくれたお陰で地元の方々と会話することができました

    どこから来たの?何歳?親子?などの質問に始まり、シミを作らない方法、使っている石鹸の種類、髪の抜け毛対策など、予想に反して日本についての質問ではなく、女性として関心がある事ばかり質問されました 世界中どこへ行っても女性の悩みは同じなのかも!

    TAKA隊長のブログにも書かれていたように、女性風呂でも身体を洗う人々だけでなく、洗濯をする人、食器を洗う人、野菜など食材を洗う人が同じ湯舟を使います。幸い男性風呂とは違って、靴を洗う人は見かけませんでした。

    https://shugakuso4.exblog.jp/30327780/

    想像してみてください “自分”+“洗濯物”+“食器”+“野菜”が一緒に洗われている状況……そうです、カオスです(笑) シャンプーとボディーソープと洗濯用洗剤と食器用洗剤と自分の垢が溶け込んでいる湯船(笑) 滅多にできない経験♪

    21時 お昼ご飯が遅かった為、夕食も遅め 

    アイベックスという珍獣のお肉を食べさせてもらえました。

    アイベックス 高所のみに生息し獲るのが困難(この写真は6/26に撮影)

    【6月25日】チュトロン→シガール(地名)のシャキール(ATPのコック補助)のご自宅訪問→スカルドゥ

    10:00頃 シャキールのお宅に到着

    二階建ての大きくて立派なお宅♡ 屋外で牛や鶏も飼っています 

    カラフルな絨毯とクッションで整えられたお部屋へ案内してくれて、

    まずはチャイ&炭酸ジュース&クッキー(銀色の包み紙の中)と、ブドウのような木の実?果物?でもてなしてくれます。

    すっごく甘くて美味しい🍇

    そしてMグ&Mミ&Y子の女性のみ隣の部屋にも入らせてもらえて、

    シャキールの奥さんと妹さん(だったかな?)にも会せてもらえました。

    ↑こんなふうにかまどに木をくべて調理をしているんですね!

    次々におもてなしのお料理を出してくれて、

    そば粉でできた餃子みたいなやつ(真ん中の溶かしたバターみたいなのを付けて食べる)

    カレー&チャパティ、

    野菜煮込みと、食べきれないほどのごちそうでした!

    シャキールとお子さんと、同居している親族の子供たち
    生まれて数か月のシャキールのお子さん ちっちゃいね~♡

    いつも険しい顔つきのN田副隊長も、天使を抱くと…

    この表情☆

    12:20スカルドゥ到着

    (以下斜め文字はyukikoが記入

    スカルドゥのコンコルディアホテル再び Wi-Fiの入りが良くなくてホテルの中を移動しながら家族や職場、友人に連絡 

    (ホテルの様子はブログ①の【5/28】をご覧ください)

    5月末に来た時はウタリ隊の他には2隊くらいしか利用していなかったのに、六月下旬にもなると他の海外からの遠征隊が多数来ていて、ホテルや町の中が賑やかです

    ホテルで荷物を整理した後に、TAKA、Y子、Mグの三人でATPのオフィスへ。いつもはイスラマバードでお仕事をしているATP代表のニクナムさん(グルの上司。事故発生後BCと衛星電話でずっとやり取りをしてくれていた)と初対面。

    スカルドゥのATPオフィス内の庭 コーラが身体に沁みわたる~(笑)

    事務所のある敷地内の庭でチャイやコーラ、クッキーでもてなしてもらいながら、事故発生時のATP側の対応やBCでの様子を聞きました。ニクナムさんは事故発生後、十日間ほどイスラマバードの事務所に缶詰になり、ヘリやハイポーターの手配、パキスタンの日本大使館や日本の山岳保険会社とのやり取りにかかりきりになっていたそうです

    事故発生後、ATP事務所とのやり取りでグルは私たちが持って来た衛星携帯を使っていました 有事の時の為にガイドが持っているべきアイテムだと思われるのに何故グルが衛星携帯を所持していなかったのかとニクナムさんに聞くと、通信料のなどの支払いの問題があるのでATPガイド自身は所持せず、隊で用意してもらっているということでした 


    夜はエージェントのニクナムさんとスタッフと夕食 スカルドゥ市内の中華料理屋さんでおそらく高級な食事を御馳走になりました 

    TAKAからお世話になったATPスタッフ一人一人にチップを渡しました

    ニクナムさんは左の列の前から5人目
    グルとN樹の間のピンク色のシャツのお方
    ニクナムさんに写真を見せるN田副隊長

    https://atp.com.pk/about-us/

    miyamegu担当⑦【最終回】帰国編へ続く

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