山行記録

Activity Diary
  • 2024 10.07
    投稿者:yukiko投稿日:2024年10月7日

    スパンティークBCから上部の地図です
    その隊によってC2の設営ポイントが異なるようですが私たちは図の地点に設置しました
    C2の先の斜面を上がると通称スノーピークで6150m地点にC3を設置します 
    スノーピークから先は長い平地が続き最後800~900mくらい登って7027mの頂上です

    計画書の行動計画です
    初めて到達した高度にその日は宿泊せずタッチしてから高度を下げ、翌日に宿泊して高度を徐々に上げて順応していきます

    6/3BC(4360m)            休養、BC整理等
    6/4BC→C1(5050m)→BC       順応、C1荷揚げ
    6/5BC→C1        順応(C1入り)、C1荷揚げ
    6/6C1→C2(5455m)→BC   順応、C2設置、C2荷揚げ
    6/7BC                休養
    6/8BC→C1→C2→C1        順応、C2荷揚げ
    6/9C1→C2        順応(C2入り)、C2荷揚げ
    6/10C2→C3(6156m)→C2   順応、C3設置、C3荷揚げ
    6/11C2→C3        順応(C3入り)、C3荷揚げ
    6/12C3→BC
    6/13BC               休養
    6/14BC               休養
    6/15BC→C1→C2       サミットアタック開始
    6/16C2→C3
    6/17C3→頂上(7027m)→C3
    6/18C3→BC
    6/19予備日
    6/20予備日
    6/21予備日
    6/22予備日
    6/23BC→チュミックChumic


    我々が休養している6月4日
    Hさん、Tさんは休養無しでC1に出発 14時には帰ってきていました

    ウタリ隊は上部キャンプで食べる食料をジップロックへ詰め替え作業 ご存知のように、地上から運んできた食料のパッケージは気圧の関係でBCではパンパンに膨らみます

    このままでは嵩張ってしまい上部キャンプまで荷揚げし難いので、ジップロックに詰め替えました

    それから皆で無線機の感度チェック メステント内にMグ、残りの隊員は各自のテントの中に待機し、Mグからの呼び出しにそれぞれ応答 無線機に異常無し☆

    夕食はウタリ隊7名&H岡さん・T口さんの9名で食べました メニューはパスタ入りカレー味のスープ、野菜カレー、チキ子のからあげ、サフラン(?)ライス(黄色の米)、デザート

    激しい色合いのデザート(笑)カスタードクリームみたいなものに赤くて少し酸味のあるゼリーが乗っています
    ちょっとボヤケちゃったけど夕食後の団欒風景 寒いから着こんでます
    テントの中でも寒い(湿度はこんなに高くないと思う)

    6月5日
    パキスタン入り後お腹をこわしたり、キャラバン中から風邪症状、高度障害の頭痛や吐き気、のどの痛みなどを訴える隊員が出てきました
    TAKA隊長、N田副隊長、Y子以外の隊員は高所の体験が無く、日々の体調変化に不安が多かったと思います 
    持参の内服薬で対応して体調を整え、6人で荷揚げとC1設営に向かいます
    ベースキャンプマネージャーのMグちゃんに見送られて出発です

    これから登る斜面を見上げる

    テント、テントマット、ストーブなどの共同装備、個人の泊まり装備や上部の食料など背負って出発 このくらいの荷物は背負ってトレーニングしてきましたが高所の為にやたらと重く感じます

    ゆっくりしか動けず、私は10歩歩いては呼吸を整えまた10歩進むの繰り返しでした 苦しくて1回に10歩以上歩けないのです(*_*;

    超ゆっくりなので振り返るとBCがいつまでも見えています…高度を稼いでいる感じがしなくて辛い

    ちょいちょい岩のパートも出てきます
    この登りで気が遠のくこと数回 呼吸を止めて踏ん張って登るので酸素飽和度が下がり脳に酸素が回らないのでしょう
    Mミに「上る瞬間に息を止めないで吐くといいよ 吐けば自然に息を吸うから」と教えてもらい気が遠のくのは改善!
    どんな動きでも呼吸を止めず、酸素を全身に巡らせるような呼吸が必要でした

    BCからはMグちゃんがフィールドスコープで我々の登りを見守ってくれています 

    こちらBC… T口さんもちょこちょことフィールドスコープを覗きに来て、Mグに「今ウタリがいる地点はこんな感じの斜面だよ…」と、前日にT口さんが撮影の写真を見せてくれながら教えてくれました(記:Mグ)(以下。Mグが記載した文章はナナメの字体にしています) 

    グルとキッチンスタッフも見守ってくれています

    フィールドスコープはATPスタッフにも大人気♡ 周辺の山も見わたして“アイベックス”という鹿に似た珍獣を探したりもしました

    こんな感じで見えていたのかな

    →そうです♪ オッ!いるいる♪登ってる登ってる♡って見てました

    このトラバースはアックス使って通過

    まだBCの黄色いテントが見えている(-_-)

    雪がない部分は大きいフレーク状の岩で油断すると滑ります

    このころBCでは… 10:00頃 皆の姿が霧の中に消えて見えなくなり、天気も悪くなってきたのでフィールドスコープを片付け。

    10:40~11:30 Mグ初めての湯浴み♪(5/30のスカルドゥ以来だから…なんと!六日ぶりのお風呂(笑)頭から“濡れた犬の臭い”がプ~ン状態(笑)) 前日の夕食時、「“シャワーテント”にはどんな風にシャワーが設置されるんだろう…」とMグがつぶやき、“えっ?何にも知らないんだな(失笑)”((注)シャワーテントにシャワーは設置されません)と哀れに思ったからでしょう、H岡さんが遠征ド素人の私に湯浴みの仕方を教えてくれました☆ ①まずキッチンでスタッフからバケツにお湯をもらう→②バケツをシャワーテントまで運んでもらえるよう上手にスタッフに甘える→③ここの平らな石の上にバケツを置いて、ここらへんにタオルや着替えを掛けておいて、自分はこの辺にしゃがんで、手桶でこうやって頭からお湯を流すんだよ…と、シャワーテント内で実演までしてくれるという親切丁寧な説明に感動♡H岡さん優しい♡

    そしてBCから登ること4時間
    元気に荷揚げしていた隊員もいましたが、疲労困憊の隊員もいて予定C1までは届かず4750m地点に装備をデポしてBCに下ることにしました

    計画していた通りの行動にならずちょっとどんよりモード
    翌日再度C1設営に向かうことに

    高所では①
    高度障害防止のために「水分をたくさん飲むこと」が大事で
    少ない酸素を常に全身に巡らせるために、水を多く飲んで循環血液量を保たねばなりません
    Hさんからは「食事以外に1日4L目標」と教えられとにかく飲んでいました  メステントにもお茶や飲み物が用意されています

    朝と夕の食事で200ml×3杯飲んで計1200ml
    日中2000ml飲んでもまだ3200mlです
    残りは夜寝ながら飲むしかないので800ml枕元に用意して頑張って飲むようにしましたがこれが大変・・・

    計画を練り直す 一番元気に下山してきたMミちゃんが荷揚げの作戦をTAKAへ提案

    6月6日
    体調の回復しない隊員もいてTAKA隊長、Mミ、Y子の3名でC1設置に出発

    荷物が軽いので、昨日4時間かかったデポ地までは2.5時間で到着 テント、ジェットボイル、個人装備をC1へ荷揚げします

    デポ地からC1までも急斜面が続き、また10歩進んで呼吸を整え10歩進む・・・

    12:00頃 C1手前のケルンが見えました!ここから斜度が緩くなり楽になります

    ケルンの先にC1設置 整地もテントを張るのもゼーハーゼーハー
    進めて良かった(^_^)v

    BCに戻ります

    所々、岩の隙間に前の隊が残したバンブースティックが刺さっているので目印にします

    15:10 TAKA・Mミ・Y子がBC到着

    この日BCではN樹さんが洗濯してるのを見て、天気もまあまあ良いしMグも洗濯してみることに♪

    N樹さんの背面、斜面上に見える二つの青い物体は雪渓から流れてくる水を貯めている樽です

    ATPが用意してくれたボウルにお湯をもらい、洗濯用粉石鹸もスタッフからもらったところ大量に入れられてしまいすすぎが大変!とN樹さん(笑)

    すすぎには大量のお湯をもらうわけにはいかず、雪渓から流れてくる冷水を利用。この水が冷た過ぎて手がかじかみ動かなくなって、泣きたくなる(>_<) “洗濯ホント嫌い”…という私の心の声を聞いたアミン(コックさん)が「手伝おうか?」 えっ本当?アミン優しい♡……いやいや甘えちゃダメだって!(怒) Mグ「ううん、大丈夫☆ありがとう」そんなことまでしてもらう訳にはいきません!自分の物は自分で洗えるもん!!でも…冷たさで手が使い物にならなくなった…さぁどうする…

    そうだ!ここで折り畳みバケツ登場! (嵩張るので事前に輸送しておいた)

    こういうやつ

    これは“持って行って便利だった物”として2004年にK2に登頂した【どさんこ同人K2登山隊】の皆さんから教えてもらっていたアイテム♪

    2023年6月7日札幌にて ウタリ隊からの大量の質問に丁寧に答えてくださいました

    これを使って足踏みで洗濯物をすすぐ事ができました!本当に持って行って良かったです♡ Mグの体験的に折り畳みバケツを用意するなら、自分の両足が入る大きさの物をお勧めします。登山服も足で踏んでも傷みづらい生地の服をお勧めします。

    6月7日
    TAKA隊長、Mミ、Y子は休養
    7:30にN田副隊長、GUTTI、N樹が出発 N樹は体調不良で引き返し休養
    10:30デポ地到着 持参したストーブのジェットボイルの点検をしてくれて、そのままデポ地宿泊となりました

    ジェットボイル SUMO 
    上部での食事はフリーズドライなのでお湯を沸かして食べるだけです
    SUMOはジェットボイルの中で最大サイズ お湯の沸きも早く便利でした
    モンベル | オンラインショップ | JETBOIL(ジェットボイル) (montbell.jp)

    高所では②
    高所は乾燥しています
    N樹くんは乾燥+風邪をひいてしまい辛そうでした 咳が続くと体力が消耗します

    私は活躍の機会がなかったアベノマスクを2枚とも持参しました 
    少し湿らせて寝るときに使うととっても喉が楽!
    初めは笑っていたN樹くんですが、私が絶賛していたら「1枚もらって良いですか」と言ってきました(*^^*) 

    出発時の3名

     休養日は各自ゆったりと好きな事をして過ごします。この日は、

    TAKA→今後の行程を考え、読書

    Mミ→シャキール(コック補佐)と一緒に雪玉を水溜樽に当て合戦

    Y子→みんなの体調管理メモをまとめ、お昼寝

    N樹→散歩

    6月8日

    N田、GUTTIはデポ地→C1タッチ→BC戻り
    N樹 体調優れず休養継続 Mミ 発熱し休養
    TAKA隊長、Y子2名で
    6/8 BC→C1
    6/9 C1→C2設営→C1
    6/10 C1→C2
    6/11 C2→C3設営→C2
    6/12 C2→BC の予定で出発します

    6:30 BC発
    視界不良で1時間ほどルートロス
    昨日デポ地に宿泊したN田副隊長、GUTTIたちの下山とすれ違い
    C1手前のケルンで、2泊3日でルートを延ばしていたHさん、Tさんが下山してきて言葉を交わします

    荷揚げの時は一回に10歩しか進めなかったけれど、気がつけば20歩進めるようになっていて「高度に体が馴れてきている」と実感しました

    13:40 C1着 
    小雪が降っているけれどテントの中は暑い!
    灼熱テントで2時間ほど昼寝して水作り、食事で就寝

    朝も夕もTAKA隊長はもりもり食べていましたが、私は普段の6割くらいの食欲でした モンベルのリゾッタはどれも美味しいのですが・・・
    高所では③
    食べ物の消化吸収にも酸素が消費されるので、無理して食べると高度障害が悪化する可能性があります
    食欲の変化は個人差があるので食べられるなら食べた方が良いとは思いますが、腹八分くらいが良いかも知れません

    ↑と同じ13:40頃 N田・GUTTIがBC到着、14:10頃 H岡さん・T口さんもBC到着

    頭痛はないけどあまり眠れず・・・

    一方BC 16:30頃 メステント内でH岡さん・T口さんがTAKA・Y子とすれ違った時の様子を話してくれました。

    「隊長と一緒に上がってきたのがY子さんだったのが驚いた。最高齢なのに。きっと長年の山の経験で自分のペースや身体の使い方が分かっているからだよね。」

    「すれ違った時の隊長の気迫がすごかった。気合入っているなーって感じ。でも普通の人には5000m越えで四泊五日の活動なんてできない。できる人もいるのかもしれないけど、普通は無理。潰れてしまう。いや、もしかしたら隊長には出来るのかもしれないけど…どうだろ、分からない。もしも定時無線連絡の時に隊長が「疲れた」とか少しでも後ろ向きな言葉を言ったら、Mグさんが「降りてきて下さい!!」ってすぐ言って、ストップをかけるんだよ!」

    “そうか…TAKAとY子がしようとしているのはそんな超人的な事だったのか。よし、分かった。二人が疲れていたら私が止める!”

    6月9日・快晴 

    BC4時起床、5時朝食、6:40N田・Mミ・N樹・GUTTIがC1へ向けて出発

    9時頃 T口さんが今日お肉を持ったポーターが来るらしいという情報をゲット! T口さん・Mグ・H岡さんで到着を心待ちにする 今日の夕ご飯は豪華な肉料理に違いない♪

    まだかな…?えっ、見えた?どこ!? フィールドスコープで氷河上を歩いて来るお肉ポーターを探す

    TAKA・Y子C1→C2設営→C1
    4時起床予定が5時まで寝て7時出発

    高所では④
    高度障害の程度は頭痛、睡眠障害、吐き気の有無と症状の強さで判断します
    酸素飽和度と心拍数も目安にしますが、数値に一喜一憂せず他人と比較しないのが良いと思います(ほかの隊員の数値を見ると気になりますけどね・・・)
    気持ちの問題も大事で「酸素が薄いんだから息切れや食欲ないのは当たり前、頭痛はないから自分は順調」と思い込むのも良いと思いました

    この日はアップダウンのある稜線を進みます
    時々視界不良になり、張り出している雪庇に近づいてしまいそうになるので視界回復待ち

    視界回復したら進みまた視界不良を繰り返して、稜線が細くなる手前の地点に
    12:00 C2設置 C1に戻ります

    今回上部で使用したのはアライテントです
    設営しやすく居住性、耐久性も良かったです

    体調の回復したN樹、N田副隊長、Mミ、GUTTIがBCからC1に再び上がってきました

    高度に少し馴れたかな?

    頑張ってます!!

    C1に近づいてくる4人

    もうすぐC1だよ~

    そしてC1に全員集合~この日は全員でC1に泊まります

    みんないい笑顔♡

    C1からピークを臨む

    C1から頂上方向に進み振り返る 急峻な山々が連なります

    一方BCでは、ポーターさん5人が到着☆ でも担いできてくれたのはお肉ではなく、灯油でした ちょっとガッカリ(*´Д`)

    みんなでお出迎え 写真下部の青い入れ物が燃料タンク
    差し入れのコーラも♡

    T口さんがポーターへ一人につき1,000₨チップを渡してくれました。Mグからお礼を言うと、「日本円で700円~800円くらいでしょ。それくらいの金額、渡してあげても良いんですよ」とT口さん。素敵な人♡

    夕方、T口さんより「明日行くことにしました」と、明日から三泊四日で頂上アタックへ向かうことにしたと教えてくれました。なんでも今日来たポーターの姿からパワーに力をもらったそう。

    6月10日・快晴

    6:15 TAKA隊長とY子C1発 

    6:30 H岡さんT口さんがBC出発
    予定としては、一日目:C1とC2の間に一泊(6/10)→二日目:C3一泊(6/11)→三日目:頂上踏んでからC3一泊(6/12)→四日目:BC戻り(6/13)とのこと。

    BCで日本人一人ボッチになったMグにシャキール(コック補助)が、すっごく良い香りの野花をプレゼントしてくれました 手の空いてる時にちょこちょこ話しかけに来てくれたりと、そういう気遣いがとても嬉しかったです

    自撮りが大好きなシャキール♡ いつもキメポーズ☆ 良い香りは三日たっても楽しめました

    頂上方向を臨む 青空にピークが映える

    C1を振り返る

    昨日と違い視界良好
    9:15にC2着


    N田副隊長,Mミ、N樹、GUTTIもTAKA隊長、Y子の後からC2に上がってきます

    今日も頑張ってます!

    C2でTAKA隊長とY子は1時間ほどN田副隊長,Mミ、N樹、GUTTIを待つが、 無線交信で到着まではまだかかりそうとのこと
    翌日に備えガスカートリッジ、C3設営のテントの一部をデポしに行くことに

    今回行動を共にすることが多かったTAKA隊長
    フィジカル、メンタル共に強く高度順応も良好、平地と変わらないボッカ力、 食欲落ちずお腹もほぼこわさず、私が知る最強の山屋です


    気温が上がり雪がぐさぐさで消耗します 
    デポして引き返す時に、Hさん、Tさんが上がってきました 明日(6/11)ロング行動にはなるが好天のチャンスを狙ってアタックしたいと 互いの健闘を称え別れます

    14:15 C2に戻ると4名が待っていました 
    TAKA隊長とY子はC2泊 
    N田副隊長、Mミ、N樹、GUTTIはC1泊のため下っていきました

    天気が良いとこのような贅沢な星空が眺められます

    ④に続きます

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