山行記録

Activity Diary
  • 2022 08.16
    北アルプス
    槍ヶ岳・常念岳
    投稿者:maki投稿日:2022年8月16日

    お盆休みを利用して北アルプスに行ってきました。予定では、上高地→槍ヶ岳→大キレット→穂高→上高地の予定でしたが、稜線の雲がなかなか取れないようなので、槍ヶ岳→東鎌尾根→大天井岳→常念岳→蝶々岳に変更しました。

    松本市に前泊しました。随所に湧水がある綺麗な街でした。
    沢渡(さわんど)に自家用車を駐車(700円/日×4日=2800円)し、タクシーで上高地到着
    上高地から3時間ほど、梓川沿いの道を歩きます。
    ウラジロモミ、ハルニレ、ケショウヤナギなどの河畔林が見られ、この森を歩くだけでも十分面白いと思いました。
    遠く大天井岳
    当初の宿泊予定地(ババア平)を通過、殺生ヒュッテのテン場へ向かう。
    標高2500m辺りから足取りが重くなる。
    殺生ヒュッテ近くのテン場(標高2865m)に泊った
     夜に断続的に降雨あり。それにしてもテン泊2000円/人は高くてびっくり。
    明けて2日目 大キレットは晴れそうもないので、槍ヶ岳→東鎌尾根→常念に変更しました。まずは槍ヶ岳へ 梯子などがしっかり設置されていますが気は抜けません。
    槍ヶ岳(3180m) 何も見えませんがとりあえず登頂
    東鎌尾根のライチョウ 登山者が捨てるゴミ等を求めて麓からやってきたサルやキツネに捕食され絶滅寸前になった(なっている)らしい。
    東鎌尾根 標高2700mぐらいからガスが取れてきた。私が写っているのがわかりますか?
    東鎌尾根 こんな梯子もありましたが特に問題なし。
    東鎌尾根から見る槍沢の氷河地形 明瞭な氷河地形に感激
    西岳~大天井岳の稜線 正面に大天井岳(2922m)が見える。
    大天井岳山頂に到着 雲に隠れてる槍ヶ岳と北鎌尾根をバックに
    2泊目 大天荘のテン場(2875m)は結構混んでいた。
    月が昇ってきた。眼下に松本と安曇野の夜景が見える。
    3日目 ご来光を眺めて出発
    安曇野方面 高瀬川が光っている。
    常念岳の辺りで天気がにわかに回復 眼下に常念小屋、後ろに横通岳、更に後ろに出発地の大天井岳が見える。
    常念岳頂上
    常念岳から蝶々岳へ向かう 後ろに上高地と前穂高岳が見える。
    花崗岩の尾根を歩く。 左上に涸沢
    振り返ると常念岳 かっこいい山だ。
    槍ヶ岳が見えた。大キレットは行けなかったけれど、この景色を見れて良かった。
    常念岳の下りが終わり、蝶々岳へ向かいます。標高が同じなのに、写真赤線の位置で植生がハイマツ等の低木からオオシラビソ等の高木に変化します。岩石が花崗岩から堆積岩に変化する場所と一致しています。花崗岩の風化土は堆積岩より栄養に乏しいために極限の環境では樹林が成立しないのだろうか。
    蝶槍頂上 穂高~槍ヶ岳をバックに
    蝶々岳は常念岳とは対照的でなだらか。 二重稜線になっている。
    安曇野
    蝶々岳ヒュッテのテン場に宿泊予定だったが、物凄い混んでいたので、あきらめて横尾山荘まで下山する事にしました。歩いてきた登山道を引き返しています。
    稜線からの景色もこれで見納め。
    樹林帯に突入前 最後にこの景色を堪能します。
    オオシラビソ林突入
    槍見台(標高1900m)まで下降 横尾谷に残照
    5:00大天荘テン場発 – 17:40横尾山荘テン場着 12時間以上の行動で流石に疲れました。
    テン場は朝梓川のほとりで快適でした。何より水が使い放題なのがうれしい。
    再び河畔林を歩いて上高地に戻りました。槍ヶ岳はガスの中でしたが、穂高~槍ヶ岳の素晴らしい景観を堪能でき充実した山行でした。
    秋田までの移動途中で、静岡-糸魚川構造線(フォッサマグナ)を観察 糸魚川市根知の集落です。遠くに雨飾山(1963m)が見えます。ここにフォッサマグナの断層が走っているらしい。
    フォッサマグナは、明治時代のお雇い外国人技師でドイツ人のナウマン博士が命名したらしいです。ナウマン像の名前の由来になっている人です。
    これが境界線らしいです。左側の灰色っぽい地層が西側の古い地層(数億年前)で、右側の赤っぽい地層が東側の新しい地層(数千万年前)らしいです。
    フォッサマグナ境界上に酒造会社があって、東西で井戸で水の味が違うらしい。
    酒造会社を訪ねると、東西の井戸水が試飲できる! 飲んでみましたが確かに味が違う。面白いですね。因みに酒造会社の名前は合名会社渡辺酒造店(https://nechiotokoyama.jp/)です。
    その後、フォッサマグナミュージアムに行ってヒスイを観察
    博物館を出て海岸でヒスイを探すも欲深い我々には見つけられず、綺麗そうな石だけ拾って帰ってきました。それにしても下界の暑さには閉口した。

Page Top