2022 06.14
投稿者:MiMi投稿日:2022年6月14日
本チャンの岩に自分たちの力だけで登りたいと、数か月取り組んできた最初の目標:夫婦岩。1日目に南西カンテ、2日目に洞穴スラブの予定でいたが、天気が不安定。毎日無駄に数時間ごとに天気予報を更新して一喜一憂していた。直前の予報は悪く、正直また今年も断念かと思っていた。当日麓に着くと、山域全体が低いガスに覆われてどんよりとしていた。現地集合して準備をするも、お互いあえて触れない話題のように、なんとなく決断を先送りにして出発する。

旧道を行く。雪解け時期の滝は迫力があった。 
大した渡渉はないが巻きのアップダウンが多い 
750mくらいで雨が降り始め、予定を変更して引き返しユーフレ小屋へ 
メルヘンな外観になぐさめられる。雨は土砂降りに 
今日のうちに下山して翌日赤岩に変更するか悩む。薪を割ったり 
アオダイショウに出て行ってもらったりするうちに、泊まることになった 
夕飯は一人はジンギスカン。沢の音にラジオが重なる。頑丈な壁に守られなんとも心地よい。 
翌日。食当で朝パン持ってくる人初めて見た。薪ストーブでトーストすると美味かった。 
AM4:00一昼夜続いた雨も上がり晴れ間に岩が!テンションだだ上がりで急いで仕度し 
小屋を飛び出す! 
だけど200mも上げるとガスガスに。夫婦岩分岐から連続した雪渓あり 
少しガスが晴れて巨大なシルエットが浮かび上がってくる 
うーん。全貌が見たい! 
ザックをデポし登攀装備でアタックへ! 
視界30m 
一番右まで回り込んだところが南西カンテ取り付き。すぐ右に中央ルンゼが面しているのでそれを目印にするといい。 
取り付きに残置ハーケンあり。 
岩はびしょ濡れ。迷ったけどアプローチシューズで登ることに。 
1P目。ランニングが取りづらそうだった。ビレイはカンバ 
高山植物の花がたくさん咲いていて、高標高の本チャンならではのクライミングに幸せを感じた 
2P目。1P目を右に取りすぎたようで、左に修正するピッチ 
ネギに誘導されるように登る 
カム3つで支点構築。3P目 
どちらからもいけそうだが左から 
赤岩摩天の3P目と感じがすごく似ていた。 
アプローチシューズで登れるスタンスだが、濡れているのでリードは神経使ったと思う。このピッチが一番楽しかった。 
その後は灌木帯急斜面を進む。どこもかしこも立派なネギ畑に歓喜する。 
そしてついに北峰頂上に! 
粘っての二人での登頂が本当に嬉しい 
下山はまず南峰とのコルに向かって稜上を行く 
視界がなくこんなに降りていいのかと不安になるころに迫力ある南峰(の影)が現れ、中央ルンゼに着く 
新しめの捨て縄があったので利用させてもらい懸垂開始 
待機中に大収穫祭 
ルンゼは落石を起こすのが避けられない 
次の懸垂支点の木にトラバースするのが厄介だが 
おかげで落石の軌道上からは外れる 
計4回の懸垂で取り付きに降り立つ 
今回登れなかった洞穴スラブ。難しそう 
荷物を回収 
チェーンスパイクしていても強制尻滑りにいざなわれる 
うわー 
小屋に戻って泊り装備を回収、パッキングし直す 
今回の天気でも小屋のおかげで快適で幸せな時間を過ごせた 
下山。共同装備をたくさん持ってもらって助かりました。 
ソラチコザクラ 
ソラチコザクラ 
ミヤマオダマキ 
ミヤマオダマキ 
ミヤマオダマキ 
ミヤマオダマキ 
ユウバリキンバイ 
ユウバリキンバイ 
エゾノハクサンイチゲ 
ミヤマアズマギク 
チシマザクラ
あれこれ決断を先延ばしにしただけのような気もするけど、結果粘り勝ちでひとルート登れてよかった。この岩のコンディションでは、南西カンテが限界だっただろうし、ベストな選択ができたと思う。ベテランに連れて行ってもらう山行と比べると、一見成長ペースがゆっくりで歯がゆく感じるときもあるが、今、山屋としてとても大事な過程を経ているのだと思う。こんなことにお互い付き合ってもらっていることに感謝を忘れずに精進していきたい。
6/11 6:30旧道登山口~9:30雨、引き返し~10:00ユーフレ小屋
6/12 4:30ユーフレ小屋出発~6:10北峰基部~7:10南西カンテ登攀開始~9:20北峰~10:00下山開始~10:15中央ルンゼ懸垂開始~11:40南西カンテ取り付き~13:30ユーフレ小屋~14:10ユーフレ小屋発~16:00下山