遥かなる1839峰とも言われ「天候と体力勝負」の山にダブル T 氏は2年連続、ダブル S 女史は初挑戦、4名で臨んだ!この3日間天候は曇り予報で展望は望めないことを覚悟して臨む。
6/4、札内川ヒュッテを出発。コイカクシュサツナイ川を遡行。二股で沢靴をデポし辛い急斜面を登る。1305mのテン場付近でシラネアオイの群落に癒され更に夏尾根の頭(コイカクの頭)を目指す。高所恐怖症の筆者はここを登るのは4回目だがいつも恐怖に慄いている。ゆっくり慎重に「頭」まで登りコイカクシュサツナイ岳に進みテントを張る。テントを張るとすぐ雪渓(残雪)を取り飲み水を作る。この時期のメリットは水を余分に担がなくていいことだ。
6/5、予報通りガスで展望がない。しかし雨が無いだけ良しと慰めあいながら「ヤオロの窓」そしてヤオロマップ岳へと進みヤオロ岳に到着する。ヤオロからしばらくは尾根左に雪渓が残りそこを歩くのがなんと心地良かったことか。なぜなら登山道のほとんどがハイマツ漕ぎだからだ。ガスとハイマツに耐えて1839峰を目指すが「前」だか「ニセ」だかわからないが1839の前に幾多の山が出現した。そして最後の急峻な尾根を登ると1839峰の看板が待っていた。筆者とリーダーのT 二人は昨年に続き2年連続。ダブルS 女史二人は初登頂を果たした。SS嬢は登頂を果たした瞬間、感極まり涙があふれ出し一同感動ものでした!
喜んでばかりいられない。コイカクのテン場まで戻る道のりが一つの核心部とも言われる。アップダウンの登り返しに加え「逆さハイマツ漕ぎ」が核心部だ!特にヤオロマップからコイカクの間の逆さハイマツは手強く跳ね返るハイマツを掻き分けアザを作りながらの戦いだった。テントが見えた時、一同歓喜の声を上げ喜びあったが、そのとき既に夕方になっていた。
6/6、は帰るだけだからゆっくり出発。テントを出ると6時半くらいから雲が取れて1839につづく山並みが鮮明に現れ出した。一同、1839峰の雄姿絶景に見惚れしばしの時間を楽しんだ。その後青空になっていき絶景を楽しみながらの下山となった。「頭」からの急降下の下山はまたまた痺れた。二股で沢靴に履き替え昼過ぎの下山となった。展望は最後の日だけだったが日高の連峰の奥深さを感じる充実の1839山行だった。