九州クライミングツアーが中央労山13名で2015年10月29~11月2日に企画され、その報告です。今回は九州以北には無いスラブ(一枚岩)の鉾岳(ほこだけ)。 この山小屋、麓屋(ろくや)は西都山岳会の阿万さんをリーダーとする仲間達が自力で建てた山小屋だ。長水さんがクライマーの宿「庵」(いおり)に通ううちに阿万さんとの交流が始まり九州クライミングツアーの折にはこの麓屋のお世話になる事が多い。今回のツアーでも麓屋の若者達のクライミングガイドと賄いのお世話になった。
記:267小笠原。
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取付きで気勢を上げる中央の面々、↓すでに栗原さん宇都宮さんはスタートした。
長水さん夫婦パーテイ、井村さん、栗原さんパーテイは難しいルートへ行った為、写真はありません。
大長征ルート。↓先頭はリードする舟橋さん(赤ザック)と吉田今日子さん(黄色ザック)。 全ルート中、手掛かりは無く、手足のスメアリングだけで攀じる。
同じルートを攀じっても手足の置く場所を間違えると5~5+になってしまい身動きが取れなくなる。攀じり終えた頃には指紋が無くなっていた。
3パーテイ同じ大長征ルートに入った為、1ピッチ目ですでにビレーポイントで渋滞になった。さらに後続の安田、小笠原パーテイはテンションしたまま待機。
3ピッチ目でビレイーする吉田今日子さん(黄色ザック)。
続く白ヘルメットは阿部和佳子さん、次は西川さん、最後尾(左端下)は安田、小笠原パーテイ。↓
ここから長いトラバースに入る。ロープが横に行っているのでテンションすると大根おろし器の上を滑落する事になるので大根おろし状態になる。恐怖と緊張に耐えながら慎重にスメアリングで一歩一歩進む。
トラバース後半。ここからは地元さんは歩いて来いと言うが、下は一枚岩が谷底まで続き底が見えない。まだまだ気を抜けない。↓
夏道を下山中、攀ったスラブを↓側面から見る。青矢印が通過したトラバースルート。
ここからは山小屋「麓屋」での賄い料理の数々。
80cmもある巨大な鯛とアラのお造り。イカ刺し、飛魚刺し、アナゴ刺し。
この板刺しが2つある。仲間の居酒屋の女将さんのお造りだ。
大きなえびの天ぷら。大きな鍋で大量の油で揚げている。
熱々を塩を一振りで頂く、シッポまでサクサクで美味しい。
この日の為に仕入れて来たと言う、特別旨い。
これが2本あったが直ぐに空になった。
もつの煮込み。コンニャクは近所さんのお届けもの。
毎年我々が来ると言うので届けてくれるらしい。
今回、我々の為に造ったと言う手作りのピザ窯。
具材の違うピザが何度も出てきた。
裏かたではピザのキジを丸く打ち、具を乗せ、チーズを乗せる。
燃料は杉の木。ピザを入れ2分で時間担当がOKを出す。
来年2月に九州のクライマー達は、今度はニセコへスキーにやって来る。
これだけお世話になったお返しをしたいのだが、出来るのかどうかは今後の課題だ。 完