夏の大平山は40年も前から登っているが、5年くらい前に冬季の狩場山に三度目の正直で登ってからは、ますます冬の大平山への思いは募っていた。しかし、ネットで調べても冬季どころか残雪期の記録も出てこなかったので、それならばとメンバーを募集し5人で行ってきた。
札幌を7日のお昼に立ち、島牧村への途中から降っていた雨も上がり、河鹿トンネル付近でC0と思っていたが、宮内温泉先の除雪終点まで行くと雨が降っていた。雨の中を歩くのは嫌なので、島牧村の海岸のトイレ横の軒下にテンパリ、翌日ピストンした。トイレは水洗で快適。駐車場は阿女鱒ダービーで混んでいた。
宮内温泉の約1㎞先が除雪終点、スキーで泊川林道を歩き始めます。地形図とGoogle Earth のストリートビューを参考にルートを調べましたが、この急傾斜の山を登るには夏道の尾根を上がるのがベストに思えました。
河鹿トンネルは1227mもの長さがあります、ヘッドランプを点けながら。トンネル入口にはテントを張ったような跡が?。
泊川林道除雪終点から約5キロをスキーで歩いたが、途中の雪崩を心配したが危ない所は無かった。夏道で使う沢筋を、ワカン&スノーシューに履き替え登り始めます。
沢から左側の尾根に這い上がり、細い尾根を登ります。どこの尾根を使っても急傾斜できついです。
810mピークです。無風快晴、これ以上の天気はありません。アイゼンに履き替えます。
810mピークから見る1109mピークです。登行意欲を掻き立てます。
少し下ってから登り始めます。右側の沢側はいつでも雪崩れそうな?。
この先夏道は山腹を巻いていますが、稜線上は岩稜帯とハイ松です。
昔は稜上を行けました。
急斜面、細い稜が続きます。雪質が良くありません、落ちられないです。段差がある所や、岩とハイ松の間は大きな穴が開いてたりします。メンバーによってはロープが必要です。この斜面の下、段差の所に古い足跡がありましたが、引き返したようです。山は「気力(やる気)・体力・ちょっとの勇気」ですが、今回はちょっとの勇気が必要でした。
ピークの先にはさらにピークが、向こうが1109mピークです。
やっと急斜面を登り終え1109mピーク。その先にはまた細い稜線が続いていました。しかし素晴らしい景観が、左側の丸い所が大平山頂上です。帰路のことを考えると、届くか心配でした。
頂上台地です、三角点のある頂上へ。今回はデポ旗は持ちませんでした、その代りにGPS3台です。
下りはアイゼンがすぐに団子になるので、滑落しないよう気を抜くことができませんでした。
810mピークからはどんどんと下って行けます、途中尻滑りも。
今回は天候に恵まれました。ネットで調べても冬の記録が出て来ないのが分かりました。登っている人は少ないでしょう。中央では誰が登っているんでしょうか?。今回は時期も良かったかもしれません。もう少し遅ければ稜線にも亀裂が入ってくるでしょうし、時期が早ければ更に雪崩の心配、視界が無ければ雪庇踏み抜き、また風も心配されるでしょう。今回は足並みが揃っていたので登山スピードも速かったです。いやぁー、楽しめました、大満足、大満足の素晴らしい山でした。
6:00除雪終点~ 6:45河鹿トンネル~ 7:25夏道登山口~ 9:30 810mピーク~
11:15 1109mピーク~ 11:50頂上12:10~ 13:05 810mピーク~ 14:00登山口~ 15:10除雪終点