今回は前泊山中2日の計画であり、19日は予報通り快晴である。キリブネイ川林道分岐に車を置き、6:50出発した。途中で、沢の水量が多く渡渉できずに困っていたら、丁度良い倒木があり、木を伝って無事に渡ることができた。
尾根の取付きは藪漕ぎであったが、先頭のM紀さんは全く問題とせずにどんどん進んだ。やがて、程無く堅雪に変わり、急登であるが、アイゼンで登ることができた。
10:30、やっと標高差700mを登り1220mの頂上に立ち、楽古岳を望んだ。昨年は小楽古から縦走してきたが、突然の荒天のためにここから下山したのだった。
今回の山行では「標高が名前となっている山」ばかりである。その中で、唯一、山名の付いている「広尾岳」が見える。
1186mを経由して、広尾岳を目指して登る。なかなか登れない山なので、楽しみにしていたが、頂上は意外に遠くて辛かった。頂上からは、名前が付くだけあり、広尾町が真近に見えた。
山行計画では、1186m付近をC1の予定としていたが、天気が良いうちに出来るだけ進むことにして、998mを目指した。
923m手前で14:45となり、C1とした。 今回は、天気に恵まれ、雪が堅くてラッセルが無いため、順調に進むことができた。 さすがに、6:50から行動して、8時間行動であり、大変疲れた。夕食はK子さんが鹿肉シチューを食べさせてくれた。
C1を6時に出発し、堅雪のうちに1068mに登るが、標高差200mは苦しい。
やっと1068m頂上に立った。無風・快晴360度パノラマである。全員が自分の日頃の行いが良いからだと自画自賛した。
西方面にはアポイ岳やピンネシリ山が望まれ、一度縦走してみたい。
今回の山行は、計画よりも順調に進むことができ、山中1泊で全う出来そうである。下降尾根である862mを目指す。
862mにリュックをデポして、日帰り装備で900mまでピストンで登る。900m頂上から南を見ると、最終目標である豊似岳が望まれ、全員で数年掛っても目標を達成しようと約束した。
頂上ではポカポカと暖かく、ゆっくりできて、素晴らしい眺望を満喫した。しかし、引き返す途中、熊の痕跡があり少し緊張した。
後ろ髪を引かれながら862mを後にし、キリブネイ川林道目指して下山し、13:20に車に着いた。林道では、H子さんに福寿草やネギを教えていただき、一足早く春を感じることができた。パーティと天候に恵まれ素晴らしい山行となりました。皆さんお疲れ様でした。