今年度の登攀企画部のお楽しみ、アルパインアイスがやってきました! アルパインアイスを平たく言えば、凍った沢登り。アイゼン、アックスを使いながら沢から山頂を目指します。夏には登れない滝も凍ると登れたりします。帰ってきて思うのは、北海道にこれがほとんどないのは誠に残念、ということです。東京にいたときは結構通ったものだが・・・。今回行く沢はアルパインアイスでは入門~初級レベルである。
1月2日(金)苫小牧フェリーターミナル発(19:30)~船中泊
やすさんの車で行く。この日は運悪く日本海は大荒れで、大きな船なのに荒波にもまれまくって大揺れ、ひたすら忍の一字。
1月3日(土)新潟フェリーターミナル着(16:45)~小淵沢道の駅(23:00)
死ぬ思いで新潟に着き、そこから山梨までロングドライブ。。道の駅は広く、静かなので安眠できた。
1月4日(日)広河原沢左俣 晴れ
出発3日目にしてようやく登攀日。ゲートのある舟山十字路に車を止め、暗いうちから出発する。積雪はうっすらで、スノーシューわかん等は必要ない。
アプローチ途中から目指す阿弥陀岳が見える、かっくいい! 右のスカイラインは南稜。
F1手前でアイゼン装着し入渓。F1は釜もよく凍っており、これで今日の滝の氷結具合は大丈夫だと判定できる
F1を難なく超え、少し歩くとF2・5m。やや立っており、アルパインアイス初めての2人にはロープを出す
その後も10m内の小滝が連続し、爽快に攀じる(私は)。所々ロープを出すが、慣れている人なら必要ないだろう。
やがて谷には日が差して来、背後には八ヶ岳中央高原が望まれテンションが上がる~
やがてこの沢のハイライト、15m大滝の登場。先行が登り終えたのち、登攀開始。荷を背負ったまま、スクリューを3本決めて登る。80度、WI4程度か。荷が軽いのに、空身でないだけで肩への負荷が増す。みなぞうはテンションかかる。まだまだ・・・
メンバーの疲労具合と時間を見て2430m付近で撤退を決定。この沢は滝以外は傾斜が比較的緩いので、下降は容易である。何か所か懸垂を交えて下って行った
車に帰着後、もみの湯で体を温め、今度は両神山のある埼玉へ移動である。その前に、腹ごしらえとして甲州名物ほうとうを「小作」で食べる。戦国の頃からあるそうで、きしめん鍋のような感じだが、具沢山で普通に注文すると優に2人分あるようなボリュームが出てくる。山梨県人は大食いなのだろうか。。
この日は道の駅「みとみ」で泊。トイレは暖房が入っているし、小淵沢より更にしずかで文句なし。明日へ続く。。。
コースタイム:舟山十字路発(6:15)-広河原沢二俣(7:15)-左俣入渓(7:35)-15m大滝(10:15)-Co2430引き返し点(11:50)-入渓点(15:00)-舟山十字路(16:10)