企画山行のトムラウシ山、年末4人パーティの記録です。
27日の夜は新得のMさん宅に泊めてもらい、朝トムラウシ温泉へ。来る途中は少なかった雪もトムラウシ温泉に近づくにつれ多くなってきました。
温泉からそのまま夏道尾根にとりつき所々テープを付け行きます。
1050mの短縮登山道との合流点を過ぎると、尾根が少し細くなってきます。
尾根が広くなり、1300m位の標高から高度を上がらず下がらずトラバースを始めて行きます。
カムイサンケナイ川です。1300mの地点です。もう少し上流に行くと、夏道のコマドリ沢出合いです。
寒く風も強いのでテントを余り上げずに対岸の1370m地点にテントを張りました。時間も早かったので、テントが隠れるくらい掘り下げました。非常に寒いです、マイナス17度を温度計が。トラバースも風で雪が締まっているので雪崩の心配はありませんでした。
翌朝、ヘッドランプを点けながら1738mポコを目指します。テン場からトムラ頂上までは北方向です。この斜面も雪崩れる心配は無かったです。出だしから風が強く視界が良くないです。
1738mポコ手前です。ここからハイマツに変わります。しばらくスキーで進みましたが斜面が堅いのと強風のため戻りスキーをデポ、アイゼンにしました。
1738mポコの稜線上は更に風が強いのでトラバーって行きます。
前トム平の夏道標識に着きました。辺りは風が強いので雪は飛ばされてないです。
前トム平を過ぎると視界が極端に悪くなってきました。ルートの相談中です。視界が無いときは夏道の経験が無いと難しいです、あっても難しいですが。(Uさん写真)
とにかく北方向へ北方向へと、斜面を登っていきました。(Uさん写真)
トムラウシ庭園の辺りでは足下も見えなく、段差を落ちて気がつくくらい視界がなかったです。1900m辺りでリーダーのMさんに「どうする?」と聞くと、「デポ旗がなくなるまで行く」というので、自分は腹が据わりエンジンが全開です。しかし登れども登れども頂上に着きません、遠かったです。
あそこが頂上かと登ると違うの繰り返し、やっとここより高みがなくなりましたので頂上にしました。リーダーのMさんとUさんです。
自分です、60代最後の年に厳しい楽しい登山ができました。Yさんは調子が悪かったのでテントキーパーでした。テン場から登りの予想は4時間ぐらいとみていたのですが、天気が良かったら3時間ちょいで行くでしょ。
前トム平への夏道です。下りは頂上へ登る途中から心配してましたが、トムラウシ公園ではGPSのお陰で進路を修正できました。結構遠回りしたようです。GPSが無かったら最悪ビバークもあったかもしれません。前トム平への夏道が出てきたときは、これでテントに戻れると思いました。進路がずれたので標識10本くらいとテープは回収できませんでした。
カムイサンケナイ川から斜面をトラバーって行きます。我々のトレースは消えていましたが、昨日来たパーティのトレースが残っていましたので使わせてもらいました。
同じようなルートを取ったみたいです。トムラを登る場合このルートが一番良いかもしれませんね。
Uさんの新しい兼用靴がスキーで転んだ際に窪みました。要注意です。
取りあえず急いでアップしました。山は、1にやる気、2に体力、3にちょっとの勇気です、今回はそれを試すような山行でした。普通の天気なら一泊二日で行けると思います。
28日 8:00トムラウシ温泉~13:15カムイサンケナイ川1300m地点~
13:50テン場 1370m地点
29日 6:15テン場発~7:15 1738mポコ~8:00前トム平~10:35トムラ頂上
~13:50テン場着
30日 6:50テン場発~9:00トムラウシ温泉