山行記録

Activity Diary
  • 2017 08.15
    投稿者:hideji投稿日:2017年8月15日

    知床の沢といえば第一に挙げられるのは、サシルイ川だろう。20数年前に行ったことがあるが、沢での記憶はとんとない。石北峠でオービスに捕まったこと、知床峠で鹿を撥ねたこと、三ッ峰で強風でテントが破けたことの、ワン・ツー・パンチの記憶しかない。ということで、自身にとっても今回は新鮮な沢山行になるだろう。

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    羅臼のキャンプ場にC0、夜は雨が降ったが朝には上がっていたのでキャンプ場に車を1台デポ、サシルイ川河口へ向かう。刺類橋に車を置き砂防ダムを越えて入渓するが、サシルイ川は水量は多い、雨が続いているからだろう。羅臼町の最高気温は15度予報、寒い沢登りになりそうだ、低体温症に気を付けねば。

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    途中、タモギタケ&ボリボリがどっさり取れ、夜の豚汁は更に具沢山で豪華になりました。

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    c120mで海豊川に入りサシルイ沼からの枝沢に注意をしてたが確認できなく沢筋は消えていた。標高300m辺りまでは何も無い沢で面白味は無いが、初めてこの小さな滝が出てきた。

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    最初の小さな滝から20分、c300m辺りからやっと沢らしい様相になってきた。
    滑が出てきても滑るので滑の中を歩けない。

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    c380m、やがて右から勢いのある水流が流れ落ちてくる。

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    380mの左岸から流れ落ちる滝は水量が多いせいか見ごたえがある。

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    浅そうだが、水中の木を使っている。向こうにやっと進むべき滝が見えてくる。

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    近づくと奥に更に大きな滝が。

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    手前の滝を右側から越えて行く。

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    ちょっとぬめって嫌らしいが、Uさんがロープを引き、さくっと登って行く。
    ロープを出したのはここだけでした。Uさんは今年の初めての沢だそうです。

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    今年、知床岳で低体温症で登山者が亡くなったが、今日は釜には落ちたくはない。
    霧雨で寒い、濡れたくはない。

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    沢中はとにかく滑る、転んで臀部を打ったが帰宅したら青かった。

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    この滝は右側の木のある所の岩を登った。

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    滝は登れるのも多いが、滑るので気が抜けない。

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    600mで左から滝が落ち、正面にも大きな滝が見える、600m二股だ。

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    左股は屏風岩へ、右股が本流で小さく数えると5段になっている。4段目、5段目は登ることが出来そうも無いので左岸を巻く。高巻きは嬉しい、寒い体が温まってくる。

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    シャワークライミングをすれば登れるかもしれないが、とてもその気にはなれない。右岸を巻く。

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    巻き終えて川床に戻ると、磨かれたこの滝が。

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    この黄色い藻が非常に滑る。

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    2段になった滑滝の先に滝が、850m二股だ。

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    左股は羅臼平へ。

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    右股は三ッ峰へ突き上げるが、沢の大きさや水量からしても右股が本流だろう。

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    左股へ入ると沢が小さく、また水量が極端に少なくなる。羅臼平は風が強いので途中でテンぱるつもりだったので、915m右岸の高台で少し早いが泊まることにした。左股に入って泊まる所はここしかなかった。上の段に一張り、下の段に一張りは可能だろう。いつもより蕗を多く敷き詰めたので、濡れた下着を替えると、意外に快適に過ごすことができた。

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    翌朝歩き始めて10分、すぐに水流が無くなってくる。

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    テン場から30分、涸れた滝が見えてくる。遠くから見て滝の左側のルンゼが登れそうだが、左岸を巻くことにする。鹿道がついていた。

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    巻き終えると大きな石が、鹿道を行ったり沢中を行ったり。

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    前方に三ッ峰が見えてくると羅臼平は近い。

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    源頭のお花畑を行くと、雪渓が見えてくる。

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    雪渓の右端を登って行くと、

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    その先で羅臼平からの登山道とぶつかった。テン場から2時間の予想が当たっていた。
    もう少し天気が良かったらと思うが、これはこれで楽しい山行でした。
    サシルイ川は入渓した痕跡が無かったので、我々が初めての入渓だったかもしれない?。

    1日目: 5:05刺類橋~11:25 600m二股~13:55 850m二股~14:20 915mテン場
    2日目: 5:45テン場発~7:45登山道~11:40キャンプ場

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