今年度最後の企画はオプタテシケ山中央稜、夏道の縦走でしか踏んだことのないオプタテ山頂に、直接登る中央稜はなかなか魅力的だ。
結果として山頂を踏んで無事下山できたが、真冬並みの寒気と風に侮りがたい山行だった。
18日
美瑛富士登山口の少し手前まで除雪が入っていた。除雪最終地点に車を止めてスタート!
初日はアプローチだけだからと、大して軽量化しなかった小生はザックが20キロくらいか。のちのちヒーコラ言わされる羽目になった。
林道には先行パーティのトレースがあり、ラッセルなしで助かる。
ポン水無川出合にかかる橋は去年の台風のせいか落ちてしまっている。
下山に使う西尾根末端にスキーデポ。ワカンに履き替えるがふかふかの雪で膝丈までのラッセル。ブッシュがうるさいと書いてある記録もあるが、全くそんなことはない積雪。標高を上げるにつれ風は強くなり、もう真冬と大して変わらなくなる。
傾斜が急になり、クラストしてきたのでアイゼン装着。ガスの切れ間から一瞬B壁と下界が見える。なお、これ以後写真を撮る余裕なし・・・
B壁は壁というより段差といった感じだが、スノーシャワーでゴーグルが曇って苦労した。右へトラバース後直上し、傾斜が緩くなったところでアックスと小灌木でビレイ。その後も念のため要所でアンザイレンして進む。
山頂はガスと烈風の中で、とてもいられないのでそそくさと退散。西尾根を目指すがこれまた吹き飛ばされそうな風で何度もよろけ、耐風姿勢をとる。
やがていい天気に。登ってきた中央稜もはっきりと見える。タイミング悪いなあ。。。ふらふらとスキーデポ地点に戻り、帰幕。
20日
この日は帰るのみ。タンネの見事な森を縫って下っていく。
やっぱり格好いいオプタテシケでした。次は北西稜かA壁をやってみたいなあ。
<コースタイム>
18日 車発(10:40)-ポン水無川出合(14:10)-Co1200付近テンバ(16:10)
19日 テンバ発(6:30)-Co1280スキーデポ(7:10)-B壁下(11:00)-山頂(14:00)-テンバ(16:40)
20日 テンバ発(7:40)-林道(8:30)-車(11:45)
<登攀使用ギア>
50mロープ2本、イボイボ2本他