2016 10.07
投稿者:r.itani投稿日:2016年10月7日
「登山大系」や「山谷」に載っている手稲山南壁ですが、最近はあまり登られてないようです。。。やっぱりアプローチの悪さが大きな原因であるのは間違いないのでは。ただ札幌市民としては放っておくのはもったいないので、偵察に行ってきました。
ガイドにある通り、砂防ダムを過ぎ、2本目の送電線の下にある刈り分け道に入る。
刈り分け道を辿り、出会った小沢を登っていくのですが、これがぼさぼさ。かすかな踏み跡などあろうはずもなく、ほぼずっと薮漕ぎを強いられる。沢自体は水量少なく、靴を濡らすこともあまりないので沢靴の必要はない
トカゲのガレ、と思われるガレ。ここから南壁がすぐそばに望まれるが、近いようでなかなか着かない
ようやくW-V基部。ちなみに岩のすぐそばまで藪が迫っていて、居心地はよろしくない。まずは偵察
初めてなので、取り付きやすそうな下部クラック(Ⅳ+)と逆Lハング(V+)を登った。岩は思ったよりも固く、だましだまし、という感じではない。クラックが豊富なのでカムとナッツをよく使う。
登攀後の懸垂下降は基本的に立木から。終了点はあまり整備されていない。
今回初めて登ってみて、銭函天狗山よりもワイルドな岩場だと感じた。残置に頼るのではなく、自分で判断しながらナチュラルプロテクションを設置し、懸垂するというトラッドクライミングを練習、実践する場としていい岩場ではないだろうか。ただ、手軽にはいけないところにあるので、アプローチをもう少し何とかしたい気持ちもあるのは確かだ。
平和の滝P発(7:50)-送電線刈り分け道入口(8:15)-W-V基部(9:50)-10:00~16:00登攀活動-平和の滝P(17:30)