NZ南島 徒歩縦断の旅17.3.19-4.19

1か月あったのでニュージーランド南島を歩いて縦断してきました。

今回のルート。赤線がテ・アラロアトレイル区間(610km)、青線が道路区間(621km)になります。

NZ南島2

 

スタート地点の南端ブラフ。オイスターで有名な場所です。

DSCN0934_R

出発直後、何十キロも続く海岸線を歩きます。

しかし暴風による砂嵐のため、早くも帰りたくなります。全身、全装備が砂にまみれてしまいました。いきなりこれでは、この先はどうなることやら・・・。

DSCN0957_R

海岸を離れ、森林に入ります。やっと一安心・・・と思いきや、今度は延々と沼化したトレイルが続きます。防水性のないトレランシューズだったのでウンザリ。

DSCN0976_R

天気が良く歩きやすいトレイルの時は気分上々。

DSCN1075_R

しかし雨が降れば全身から負のオーラを発散させる私。小屋で休憩中に撮影。DSCN1017_R

ボロボロ雨具に加え、軽量化のために寝袋もフライシートも持たなかったので、雨の日は惨めな夜が待っています。

2011年に出来たテアラロアトレイルは、NZを縦断する3000㎞の超ロングトレイル。ですが、正直言って「宣伝するなら少し整備してくれ!!」っと思ってしまいました。例えば・・・

DSCN1018_R

ある時、いきなり牧場の柵にぶち当たりトレイルを見失います。夕暮れだったので仕方なくその場で幕営しましたが、翌朝みると上の写真のように柵をまたいでトレイルが続いています。せめて目印くらい付けてくれ!と思わずにはいられませんでした。

毎日、山よりも本気で読図しました(笑)。

とはいえ、それなりに楽しみもしました。

明るい森の中で。

DSCN1052_R

美しく反射する湖面。

DSCN1037_R

ルートが町を通る際はリッチに?ジャンクフード。DSCN1022_R

この上なく美味しく感じます。都会にないものを求めてトレッキングしているはずなのに、文明の恩恵に大喜びしているという、この矛盾。

見事な朝焼け。

DSCN1059_R

予定より歩行距離が伸ばせず、中間地点のテカポから道路歩きに切り替えました。

DSCN1138_R  

道路歩きの旅は理解されにくいですが、意外と悪くないものです。

サザンアルプスの峠を越えて温帯雨林地帯に入ると、水が茶色になりました。これは飲みたくない・・・。

DSCN1181_R

下写真は温帯雨林を走るダート道を歩いているところ。木性シダが生い茂っています。

DSCN1179_R         

後半はサイクロンの直撃で悪天の日々。

そんな中、数日ぶりに顔を出した太陽。

DSCN1188_R

毎日延々と歩いていると時おり、何でもない光景にはっとすることがあります。

下写真は橋の下で焚火をしているところ。至福のひと時。

DSCN1196_R

南島北端の町、ネルソンに到着。

DSCN1222_R

性懲りもなく歩きましたが、お金もあまりかからない、いい旅でした~。

 

 

NZアスパイアリング単独行16.12.25-17.1.1

ニュージーランドの名峰、Mt.Aspiringのノーマルルートであるノースウエストリッジから一人で登ってきました。

バスの乗り継ぎでクイーンズタウン泊。クリスマスの夜に一人ベンチで一夜を明かします。ちなみに前夜は夜半までひたすらパッキング・・・クリスマスに何やってんだか(笑。

DSCN0786_R

翌日、登山の起点となるワナカに移動し、ヘリポートまで行きます。運よくその日にヘリが飛んでくれました。ビーバンコルから飛び立つヘリ。

DSCN0806_R

ビーバンコルにて出発準備。ヘリが飛んでくれたので上機嫌な私。

DSCN0807_R

 

が、視界がなくなり、すぐにテント泊に切り替えます。

夜半から暴風雨になり、翌日の昼まで続きました。ヤレヤレ・・・。

翌日小屋に泊まっていた登山者に「よくテント無事だったね~」と感心されました。下写真はテント内が水深1㎝の池になったところ。

DSCN0809_R

昼になると急速に天候は回復、アスパイアリングが目の前にそびえていました。予想していたよりも、遥かに美しい山でした。

DSCN0810_R

この日のうちに、コリントッド小屋に向けてボナー氷河を横断しました。

DSCN0815_R

小屋に着いた眺め。

DSCN0819_R

 

悪名高きKea(高山性オウム)がやってきました。

DSCN0832_R

好奇心が強い・・・というと聞こえは良いですが、ストックを持ち去る、テントを破壊する等々の悪行が登山者を泣かせるらしいです。今回も、近づいても怒鳴っても石を投げても逃げず、こちらの出方を覗っていました。

 

翌朝4:15、山頂に向かってアタックしました。

朝焼けのアスパイアリング。

DSCN0839_R

高度差300mのバットレスと呼ばれる岩峰を超えるまでは岩稜が続きます。途中何度も行き詰まり、進める場所が見つかるまで何度も周辺を行ったり来たり・・・。下写真はバットレス下部。

DSCN0841_R

下写真。こういった岩稜が延々と続きます。この場所は簡単なトラバースでしたが、基本的にもっと辛い場所が多かったです。確保無しのグサボロ岩稜・・・写真を撮る余裕はありませんでした。

DSCN0842_R

それでも所々に高山植物が。

DSCN0844_R

ようやくバットレスを抜けました。あとは雪稜を行くだけです。しかし、なかなかの強風。

DSCN0848_R

アイスキャップと呼ばれる頂上直下の雪稜。上部は氷化していて、ダブルアックスを時おり織り交ぜながら登りました。

DSCN0849_R

 

10:30山頂。下降への緊張感で嬉しさはあまり感ぜず、むしろ今回は少々無理し過ぎたような気がしていました。いやはや、何やってんだか笑。

DSCN0854_R

 

バットレス上部での1回目の懸垂下降。懸垂は2回必要との情報でしたが・・・。

DSCN0857_R

 

結局10回あまりの懸垂下降を行いました。懸垂下降⇒クライムダウン⇒行き詰る⇒懸垂下降・・・の繰り返し。終始ルートがよくわからず、行き詰るたびに神経がすり減りる思いでした。

バットレスを抜けた後も、岩稜を忠実に行くのは怖そう⇒ボナー氷河側から巻けそうなのでクライムダウンして見に行く⇒行き詰る⇒登り返す⇒反対の氷河側もクライムダウンして見てみる・・・の繰り返し。

結局、20:10小屋に無事到着。連続16時間行動。日が長くてビバークせずに済みましたが(9時過ぎてもまだ明るいのです)、精神的に本当に苦しい1日でした。

下写真は21:30ごろの夕暮れ。

DSCN0861_R

 

翌日はレスト。30日に下山を開始しました。往路はヘリを使いましたが、料金が高いので歩いて降りることにしました。

ビーバンコルからマツキツキ川を望んだところ。

DSCN0865_R

雪渓からスラブ帯に入ります。写真中央がヘクターコルと呼ばれ、このコルに向かって降りていきます。しかしここもルートファインディングが難しく、なんども周辺を探し回りました。

DSCN0866_R

トポによればテラスを通って谷に降りるらしいですが、テラスが全く分からず適当に降りました。

雪渓を降っていくと、トポにもある滝が出てきたので迂回します・・・が、ここでも迂回路を探すのに難儀します。場所を違えると数百m切れ落ちた凄まじい絶壁・・・30分程度探し回り、ようやく微かなトレースを発見・・・そのトレースのどん詰まりに懸垂支点。

 

DSCN0874_R

基本的にこのような斜度の谷を、トラバースしながら降ります。ここも2回の懸垂下降が必要との情報でしたが、2回目の懸垂下降した後にクライムダウンすると進退窮まってしまいました。懸垂のロープ抜くんじゃではなかった・・・。

2回目の下降地点を間違えたのか、50mロープ1本なので足りなかったのか(こちらは60mが基本らしい)・・・小1時間、クライムダウン可能な場所やハーケンを打てるリス、懸垂下降に耐えられる小灌木等を探し回りますが全く見つからず・・・。

 

結局、懸垂支点をつくって下降したわけですが、しんどかったです。

下写真はようやく岩壁帯を抜けて谷を振り返ったところ。滝の水は下まで落ち切らずに霧になっています。

DSCN0876_R

 

それにしても周囲は凄まじい岩壁。縦も横も凄まじい大きさ。下写真の赤枠で示したところが、上写真の範囲です。

DSCN0878_R

ザックを置いてようやく一息。川の水が限りなく澄んでいました。DSCN0880_R

 

まるで梓川のような景色。

DSCN0891_R

牛や羊が草を食む中をラズベリーフラットまで歩きました。

DSCN0894_R

30日19:30、ようやくラズベリーフラットに到着。車に乗せてもらってワナカまで戻りました。この日も長い長い1日でした。

今回は本当に精神的にしんどい山行となりました。自分の実力の無さを痛感しつつ、今一度謙虚に山に向かっていかなければ、そんなことを感じた登山でした。

 

 

カナダ最高峰Mt.ローガン単独行2016.5.19-6.1

カナダ最高峰ローガンに、一般ルートであるキングトレンチルートから一人で登ってきました。そこで以下、簡潔に報告します。

 

5月16日―18日

イエローナイフの自宅前にて。山のような荷物。これに1か月分の食料、燃料が加わると思うと眩暈が・・・。

DSCN0031_R

 

ユーコン準州のホワイトホースまで飛び、セスナの飛行場があるクルアニレイクまではヒッチハイクしました。

「STOP」の前でカードを掲げます。

DSCN0040_R

温かい人々のおかげで、トータル待ち時間1時間で200km離れた飛行場に着きました。

DSCN0045_R

5月19日

天気が回復し、セスナでローガンに向かいました。

DSCN0048_R 

見えてきたMt.Logan。5000m以上のピークが20㎞にもわたり連なる超巨大な山塊。

DSCN0054_R   

2800mの氷河上にランディング。

DSCN0056_R 

15:40、天気もいいので、そのまま歩きだしました。さっそくクレバス帯を通過しますが、目視できるので比較的簡単に通過しました。

DSCN0059_R

22:00 C1(3300m)着。

 DSCN0063_R

5月21日

20日は悪天のため停滞。翌日C2に向けて歩き出しました。

1か月分以上の食料、燃料をそりに載せて運びますが、正直ウンザリ・・・。

DSCN0067_R

C2(4100mキングコル)到着。正確に言うと到着目前でホワイトアウトになったため、ヤド密集地?100m手前にテントを張りました。バックにはキングピークがそびえます。

DSCN0070_R 

5月22日

荷上げを行いました。

ここが最初の核心で、40度の急斜面とセラック帯を、ソリを引いて超えます。

が、自分の体力?技術?では、とても越えられず、斜面の途中で身動き取れなくなりました。

思案の末、ザックとソリに載せていたダッフルバックを別々に担いで何度も往復しながら進むことにしました。

DSCN0072_R

直後のセラック帯では、ルート取りがよくわからず右往左往しながらなんとか抜けました。ここも別々に荷物を担いで何度も往復・・・心が折れそう・・・

セラック基部をトラバース。足元から崩れる雪玉は巨大なクレバスに吸い込まれていきます。その雪玉に、ふと自分の姿を重ねてしまいました。

DSCN0084_R

小さなヒドンクレバス。

DSCN0086_R

この日は4470mに荷物をデポし、C2に戻りました。心がボキボキに折れましたが、ルートを見いだせたのが救いでした。

5月24日

23日は悪天のため停滞、翌日にC3に向かいました。軽くなった荷物を背負い、余裕でデポ地まで到着。

が、天候は下り坂。視界が徐々に悪くなる中で本ルート一番の核心、4700m付近のクレバス帯に差し掛かりました。時間との勝負になり、ノンストップで歩き続けました。

突然、右足が捕られ転倒しました。瞬間的にヒドンクレバスにはまった事を了解しますが、腰に差したポール(クレバス転落防止用)とザックが引っかかり、事なきを得ました。

下写真は落ちた片足を引き上げた直後の写真(精神を落ち着かせるため、あえての撮影)。

DSCN0088_R

底知れぬクレバス。幅が小さくて助かりました。

DSCN0089_R

下写真は下山時に撮影した転倒現場。デポ旗のクロスは自分が立てたもの。全く表面に凹凸は見られず事前判断は難しいでしょう。

DSCN0143_R

ところで、今回行ったクレバス対策は以下の通り。

①腰に2本のポールをさす。

②行動中は常時ヘルメットを着用。転落時に頭部損傷を防ぐため。

③ダブルアックスを常時ハーネスに着用。転落時に登り返せるよう。

と・・・何とも心細い方法ばかり。国立公園の許可証によれば、2010年の同ルートだけで3件のクレバス転落事故が起きたとあり、出発前は正直憂鬱で仕方ありませんでした。

 

途中、視界待ちを幾度かしながらもC3(4900m)に無事到着しました。

DSCN0095_R

5月25日-26日

25日は高所順化のためレスト。26日は突風に小雪のため停滞しました。

5月27日

SPO283、心拍数56と、2日間のおかげで高所順化がかなり順調にいっているようでした。荷上げも面倒で、一気にC4に向けて出発します。

自然の造形美。

DSCN0138_R

単調な氷河歩きが続きましたが、風が強く苦しい登高でした。やっとC4(5300m)に到着し、ついに5000m越えのキャンプとなりました。

下写真はすれ違った登山者からいただいたペペローニ。この日も含めて食欲だけは終始絶好調で(28日を除く)、下界にいるような調子で毎日食べました。

DSCN0098_R

ある日の5000m越えキャンプにて。パスタ、サラミ、チョコ・・・ちょっと夕食食べすぎたな~と思ってカロリー計算してみると、なんと1800kcal !さすがに食べ過ぎ。

5月28日

夜中に頭痛となり、起床時のSPO268、心拍数79。さすがに苦しい。おまけに稜線上は激しい雪煙が舞い、時々テントに突風がぶち当たる。

しかし15:40、雪煙も収まったのでC5に向けて出発しました。C4とC5の標高差がほとんど無いことから、C4以降は一気に進む計画を立てていました。

まずプロスペクターコルへ登ります。

DSCN0105_R     

コルに到着。風もすっかり収まり、快適でした。ちなみにソリはC4にデポし、10日分の食料、燃料をザックに詰めて登りました。

DSCN0106_R

それからはひたすらトラバースし、19:00にC5予定の5400m地点に到着しました。頭痛と吐き気を催しながら、1時間半かけてテン場を造成。

コテコテのパスタを食べる気にならず、この日だけはインスタントうどん(500kcal)だけで夕食を済ませました。

DSCN0109_R

5月29日

疲れたから明日は荒天だったら休めていいのにな、と本末転倒なことを考えて迎えた翌28日。残念ながら、いいお天気。

9:00アタックに出発。

当初ウエストピーク(WP)を延々巻き、ローガン本峰とのコルに抜けようと考えてルート取りを行いました。

しかしイーストピーク(EP)が望める位置まで来たときに、それが自分には無謀だとわかりました。質の悪そうなセラックやクレバスが延々続き、とても行く気になれませんでした。天気もガスが頻繁に流れてくるようになりました。

そこでWPに登るルートに変更、登り返しますが十二分に遠くて心が折れます。行けるとこまで行こうと言い聞かせて登りました。

 

やっとWPに登って本峰を見ることができました。遠い・・・

DSCN0112_R

ここから300mも下って再び300mも登らないといけない。しかも逆行程なので帰りも同じ。時刻は13:50、天候は晴れだがガスが頻繁に流れてくる状況。そもそも最初からルート選定ミス、出発時刻の遅さ、軽い頭痛・・・

ふと引き返す理由を並べている自分に気付き、少し冷静に計算し直します。

おそらくピークには5時前には到着でき、さすれば10時、遅くても11時にはC5に戻れるはず。ガスは局所的に日中の高温で発生したものが流されてきたもので、長期の悪天の兆しではないだろう。悪化したとしてもC5付近以外はルートはわかりやすいし、C5付近にはデポ旗をたくさん立ててきたから大丈夫。たとえホワイトアウトしても、最低限のビバーク体制は取れる準備は出来ている・・・

そんなわけで腹をくくって本峰に向かいました。ルートに迷いましたが、北東に延びる尾根にトラバースしながら上がることにしました。

DSCN0118_R  

尾根に上がると単調なナイフリッジが続きました。あと少し。自分にしてはかなり珍しく、ちょっと胸が高まりました。

16:20ついに登頂!下写真はWPをバックに。

DSCN0129_R

山頂に何もないのでGPSの証拠?写真。5959m、正真正銘のカナダ最高点。 

     DSCN0122_R

天候も悪化することなく、C5には21:20に戻ることができました。

5月30日

ゆっくりと昼12:00に出発。C3まで高度を下げたかったのですが、C4付近でガスと小雪になり、やむなくC4泊に。まだまだ5300mもあって酸素分圧は低いけれど、通常食に加えスパムをコッヘルで焼いて一缶全部食べたり、ビーフジャーキーを一袋食べたりと腹いっぱい食べました。

5月31日

9:00にC2目指して出発。

振返れば新雪に一筋のトレース。しばし足を止めて見入ってしまいました。

DSCN0139_R

21:00ランディングポイントに到着。結局この日、一気に下山してしまいました。

6月1日

晴天。

DSCN0154_R

セスナ会社に衛星電話で連絡すると、昼過ぎにはピックアップしてくれました。

ホワイトホース、そしてイエローナイフに戻ると、空気が甘く爽やかに香り、淡い緑が眩しく迎えてくれました。

DSCN0165_R  

わずか2週間でMt.ローガンの遠征を終えました。が、極北の足早な季節は早春から初夏へと、確実に移ろっているのでした。

カナダ北極圏の徒歩旅16.2.1-2.28

ご無沙汰しています。久々の投稿となりますが、またしても山でありません・・・すいません!

カナダ北極圏を流れる大河、マッケンジー川。

その河口にあるイヌビクからタクトヤクタック(タック)までの距離にして200㎞、冬期に限り凍結したマッケンジー川を利用したアイスロードができます。

今回はそのアイスロードをイヌビクから歩いて往復してきました。地名に関しては、植村直己さん「北極圏1万2000キロ」やカヌーの野田知佑さん「北極海へ」でご存知の方もいるのではないでしょうか??

地図1 地図2

 

まずは今いるイエローナイフから飛行場に。

「どこの空港でも使用未使用にかかわらず、ガソリンストーブは持ち込めない」

「絶対必要だ」とさんざん粘って、最後にはセキュリティーのマネージャーまで出てきたけれど「Very dengerous」の一点張り・・・まさかの空港敗退か・・・

とりあえずホワイトホースまで行き、ユーコン川でキャンプ。

P1020466_R

1日ホワイトホースに滞在後、イヌビクまで飛行機で移動。さっそく歩きはじめます。

 

P1020482_R

今回は1か月分の食料、燃料をソリで運びました。

マッケンジー川の上にキャンプ。まだ森林限界を超えておらず、スプルースが生えています。

 

P1020697_R

歩き始めて5日目に最後のトウヒに別れを告げ、8日目には北極海に到達。ガスって何も見えませんが・・・

P1020569_R

北極海に出てからは延々と下のような道を歩き続けます。

P1020574_R

文字通り何もない道。

けれど朝日を浴び、地平線(海ですが)を眺め、夕陽が目に沁みる、そんな毎日。

P1020659_R   P1020546_R

そして夜には毎日のように頭上に舞うオーロラ。

IMG_1806_RIMG_1803_RIMG_1772_R

時には寒さも忘れて見入ってしまいました。その結果・・・

指6本が軽い凍傷になりました(苦笑)。油断大敵。

厳冬期北極圏、寒いです。それでも旅の前半に指6本と顔面(頬と鼻)に軽度の凍傷を負っただけで済みました。下写真は凍った寝袋。袋のままの形です。

 

P1020563_R

 

帽子も目出帽もバリバリに凍ります。

P1020587_R

10日目にタックに到着。

 

P1020609_R

町を歩くと目の前で車が頻繁に止まり話しかけられ、スーパーで話しかけられ・・・、ここで受けたご厚意の数々はとてもここでは書ききれません。本当に感謝しています。

下写真はハンドメイドの毛皮の手袋と、アークティックチャーとベルーガ(シロイルカ)の油身をその場で切ってご馳走してくれたイヌイットのご家族。P1020633_R        

 

復路は気温もずいぶん高くなり、春模様の中を(あくまで相対的に、ですけど)7日間でイヌビクまで戻りました。

下写真はイヌビクでキャビンを使わせてくれたJudiさんご夫婦。

 

P1020727_R

 

Judiさんと旦那さんのOlvaさんはキャビンと犬ぞり等のツアー経営を行っており、今回はたくさんの貴重な経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。

しかもツアーの車に便乗させていただき、ホワイトホースまでの1200㎞を陸路で帰ることができました。

 

そして最後となりますが、旅の発端の話で駄文を終わります(逆ですね)。

今回のアイスロードの旅、実は2年前にも冒険家の関口祐樹さんが行っているのです。関口さんとはアラスカで出会って話をする機会があり、今回の旅も直接話を聞いてやってみたくなった、というわけです(お名前を出す許可はもらってます)。

下写真はアラスカで会った時のもの・・・ではありません。今回タックで会った時のものです(笑)。

12736520_814190985370378_1309976892_o

 

そう、関口さんも偶然?冒険のためタックに来たんです。再会を喜びながら「次会う場所は・・・アラスカ?カナダ?日本?北極?山?飲み屋?」なんて話をしました。

関口さんは4月初旬まで、タック周辺の北極海を歩くそうです。お気をつけて!

ちなみに下が関口さんのブログです。

http://ameblo.jp/timl40000k/

 

かなりの長文失礼しました。そろそろ水平から垂直の旅にシフトチェンジをしなければ、と思っている所です。

 

 

2015.6.17-7.11アラスカ2:フェアバンクス―デッドホース

山ではないです。すいません。

アラスカ中央のフェアバンクスから北極海沿岸のデッドホースまで800㎞を歩きました。

 

スタートのフェアバンクス。

s_P1010036

タイガではビーバーがよく見られました。

s_P1010069

こんな感じでカートとザックでトボトボ歩きます。

s_P1010079

ダルトンハイウェイに入りました。ハイウェイですが大半は未舗装です。

s_P1010082

池をバックにテント泊。

s_P1010096

山火事の煙で暗い区間もありました。

s_P1010141

不審者にもかかわらず、水や食べ物を本当に多くの方にいただきました。下写真はカートが一杯ですが、感謝の気持ちで胸も一杯でした。

s_P1010142

北緯66度33分、北極圏に。

s_P1010144

クリークの横で。

s_P1010193

コユクックリバーの横で。

s_P1010223

たき火。白夜で明るいと情緒にかけますが。

s_P1010237

ブルックス山脈の手前。

s_P1010260

ブルックス山脈の峠を越えてノーススロープに入ったところ。美瑛の丘を数十倍にした感じでした。

s_P1010307

丘の上にテント。

s_P1010316

北極ジリス

s_P1010334

青年?は川で洗濯に。

s_P1010347

7月7日、なんとなんとリアカーを引いて南下している日本人、Sさんに出会って仰天する。

s_P1010356

白夜で織姫と彦星がデートできない代わりの巡り合わせでしょうか。笑

リヤカーを引いて「走り」去るSさん。2~3年かけて南米最南端まで向かうそうです。すごい。s_P1010364

デッドホースに到着。

s_P1010404

シャトルバスに乗って北極海に。この区間は歩けないのが残念。

北極海。とても寒かったです。

s_P1010399

 

お金もかからず、素晴らしい経験でした。

2015.5.25-6.11アラスカ1:マッキンリー登山

アラスカ旅行も2か月半になり、遅ればせながら簡単に投稿します。詳細はあじさいに頑張って書くつもりですが・・・いつになるでしょうか・・・

 

日本を出国し、タルキートナに向かいました。

タルキートナは今回の第1目標、マッキンリーの登山基地です。

下写真は今回乗ったTATのセスナです。

s_P1000828

 

 

ヒマラヤと違っていきなり氷河上にランディング、登山開始です。

s_P1000945

とりあえずランディングポイントに一泊目。バックには目指すデナリが見えました。

s_P1000850

こんな氷河をそりを引きながら歩いていきます。

s_P1000864

下写真はC3からの眺め(たぶん)。歩き始めて2日目。

s_P1000870

メディカルキャンプ(MC)4300mまではそりを引いていきます。背負うよりマシとはいえ、そりの扱いにはほんとにウンザリしました。

s_P1000866

登山前半は快晴続きで素晴らしい眺めでした。

s_P1000881

C3から荷揚げと高所順化のためMCへ一度往復し、5日目にMCで幕営。

MCにはこんな天気予報まであります。

s_P1000886

天気があと3日しかもたない予報だったので、1日レスト後にアタックを試みました。

下写真はウエストバットレスの登りです(ほんとうは縦写真です)。斜度は最大60度といったところでしょうか。フィックスが張ってあります。

s_P1000897

HC5300mへの稜線。ここにもフィックスが張ってありました。皆コンテで歩いていましたが、斜里や富良野北尾根、恵庭岳のてっぺんよりもずっと簡単でした。

s_P1000901

翌日HCからアタックしたものの、強風と頭痛のためすぐにMCまで引き返しました。

そこで3日停滞。雪が深々と降りました。

下写真はデナリ登山者なら皆やっている、雪籠りに備えた魚の干物づくり・・・

s_P1000908

 

というのは冗談で、もちろん誰もやっていません(笑)。

作っていたのは僕ではなく、大蔵さんパーティー。もらった生魚何十キロをここまで運んできたそうです。大蔵さんパーティーにはC3からずっ~とお世話になり、この魚も美味しくマヨネーズでいただきました。本当にありがとうございました。

s_P1000907

3日停滞した後、天候が小康状態になりそうだったので4日目夜にHCへ移動。

翌朝2度目のアタックを行いました。下写真はデナリパスと大蔵パーティーのSさんTさん。

s_P1000917

デナリパスから広い尾根を淡々と登ります。

s_P1000919

が、頂上手前には心臓破りの急坂が待っていました。6000mでこれはキツイ。

それを登りきれば、下写真のような稜線に。

s_P1000930

18:30ようやく山頂に。「早く下山せねば」と思って1分で下山開始。

s_P1000927

飛ばして歩いて20:40にHCに到着。レインジャーからコングラチュレーションと言われてハーブティをいただきました。

 

翌日には一気にC1まで降りました。下は霧中にC1へ向かう途中の写真。

s_P1000937

次の日は大雪で停滞しましたが、6月10日無事ランディングポイントに到着。

s_P1000941

s_P1000843

セスナから下りると土と緑の香りに包まれ、不思議な懐かしさを感じました。無事終わったな~と実感した瞬間でした。

 

最後に。下はセスナで一緒になった方と飲んだ時の写真。アルコールに酔いながら、アイスクライミングなどの話で盛り上がりました。

s_P1000966

3.7-8 芦別岳 冬尾根

miyoさん、M松君、U海さんの4人で、芦別岳に行ってきました。

芦別には単独で昨年行きましたが、個人的に今回は以下を意識しました。

①厳冬期(しかし日程が合わず、3月に。残念)

②ベテランさん不参加

③雪洞泊

 

 

下は出発風景。

aP1000681

思ったよりラッセルがありました。今回、僕の発案でスキーではなくスノーシューで行ったため山行中、終始みんなに憎まれ口を言われ続けることに・・・(笑)

でも天気は小雪が舞う程度でそんなに悪くはありません。aP1000683

これまた僕の発案で、今回はテントは持たず雪洞泊。aP1000686aP1000690

2時間弱で4人が泊まれる立派な雪洞が完成。

今度はテント泊に比べ雪洞は不快だ、と憎まれ口を言われたような・・・きっと空耳でしょう(笑)。僕にはとても快適だったんだけどなぁ。

aP1090714

翌日、山頂を目指します。

aP1000707

ガスも切れ、いいお天気になってきました。

aP1000704

ポーズ。

aP1000710

山頂まであと少し。

aP1090732

無事山頂に。敗退続き&引きこもり気味の僕には久々の山頂でした。

aP1090737

みなさん、ありがとうございました~。

15.2.7登攀企画 雷電アイス

登攀企画で雷電海岸に行ってきました。

今回のメンバーはSさん、H島さん、M下さんの4人。

aP1000672

天気は良く、気持ち悪いくらい暖かい。SさんとH島さんは1ルンゼ、M下さんと僕は2ルンゼへ。

aP1000673

あまり氷の発達は良くありませんでした。下写真は2P目のM下さん(1P目スクリューが足りなくなったので、途中でピッチを切り計3Pで登りました)

aP1000674

F1だけ登って懸垂。

下には氷の状態が悪くて途中で切り上げてきたSさん、H島さんが見に来てくれました。aP1000676

翌日は4ルンゼに行きましたが、Iさんが先に取り付いていたので、早々に戻って温泉に浸かりました。

aP1000680

今回は氷の状態もあまりよくなく、ちょっと物足りないな~といった感じでした。

 

15.1.24-25層雲峡アイス

今シーズン初アイスにJさんと2人で行ってきました。

まずは練習のため、NAKA滝、尾滝に。天気は上々。

aP1000660

NAKA滝は下部が細かったです。

aP1000661

そこで、しっかり結氷していた尾滝で練習。下写真はトップロープで練習しているJさん。

aP1000666

 

2人だと登るかビレイするかでなかなか写真が取れません。

そこで?アックスとグローブの紹介。

上がJさん(ペツルのノミックとBDのソロイスト)、下が僕(ペツルのクォークとプロノで買った1000円手袋)。1000円手袋は「なかなか良い」という話を聞いたので今回使ってみました。

aP1000664

リードを含めて数本ずつ登って楽しみました。

帰り際、なんと車のバッテリーが上がっていました・・・が、偶然居合わせたバビシェのTさんにジャンピングスタートさせていただきました。ほんとに助かりました。ありがとうございます。

夜はいつも通り、通称層雲峡ホテル(テント)泊まり。

夜10時ごろ、釧路帯広労山のCさんを中心とする4人がテントに遊びに来てくれました。そして皆で1時過ぎまで宴会・・・。

 

翌日は登ったことのないライマンの滝に。ただちょっと朝寝坊・・・。

aP1000668

 

 

1Pの滝ですがスケールは大きく、結氷状態もよく楽しみました。全然写真はありませんが。

今回、アイスにだいぶ慣れることができ、とても有意義な2日間でした。

 

14.12.20-15.1.12 ネパール

連盟主催の高所登山学校でネパールに行ってきました。

バビシェの信二さんを隊長に、4山岳会の計10名で未踏峰カンチェンピークを目指しました。

結果は・・・ルートの困難に加えて降雪に見舞われ敗退・・・残念。

駆け足ですが報告します。

 

12月20日、関空で乗り継ぎ、広州経由でカトマンズに向かいました。

関空で一息。

aP1000097

夜にはカトマンズの空港に到着。

aP1000105

21日、エージェントの事務所で団装の確認。

aP1000120

22日、ルクラに向かう飛行機にて。よく見れば飛行機の影が見えます。aP1000150

ルクラに無事到着。下写真はルクラのスターバックスコーヒー。真ん中の山はアマダブラムだけど。

aP1000166

 

タルチョが青空にたなびく。

aP1000179

この日はトクトクまで行きました。

23日~24日、トクトクベースに高度順応を行いました。

下はヒルクライム途中の眺め。タムセルクが本当に素晴らしい。

aP1000238

25日、ナムチェバザールに向かう吊り橋。吊り橋を何度かわたって向かいます。

aP1000260

ナムチェバザールに到着。日本で売っているのと同じようなものが、日本と全く違う所でも同じように売られていた。

aP1000277

26日、ナムチェバザールからの絶景。左からチョモランマ、ローツェ、アマダブラム。近いうち、どれか一つくらいでも登れないかな?

aP1000297

途中で出会った千葉のSさんとAさんと一緒に記念写真。

aP1000307

27日、カンチュンピークと対面。右がカンチュンで左は標高確か世界15位のギャチュン・カン。aP1000324

角で背中を掻いているヤク。ヒマラヤ名物?ヤクも増えてきました。

aP1000336

この日はマチェルモまで行きました。

28日、マチェルモをベースに高度順応。5000mまでヒルクライムを行いました。

29日、ゴーキョまで。標高も物価もだいぶ上がってきました。

珍しく雲が多い日でしたが、夕方には見事な夕焼けが見られました。

aP1000377

30日、ゴーキョピークへのヒルクライムを行いました。

チョラツェとタウツェをバックに。

aP1000385

 

ゴーキョピーク山頂にて。マカルーまで見渡すことができました。aP1000390

この日はゴジュンバ氷河を渡り、タクナまで移動しました。

 

31日、レストになったので有志でBCまで偵察に行きました。

間近で見るカンチュンピーク。

aP1000409

シェルパの方がルート工作に使ったキャンプ。ただBCにはちょっと遠いような・・・。中央奥の山がチョロ。

aP1000428

15年1月1日、元旦にBCへ。

これまでずっ-と晴れていたのに・・・この暗雲・・・

aP1000437

すぐに粉雪が舞ってきました。

何年か前に流行った曲・・・粉雪はあまりに脆く、アスファルトのシミになっていくというのがあったけれど、今は瞬く間に積もっていきます。

aP1000439

前日のテントに着いたのち、チョロから延びる枝尾根上にBCを作りました。

この際少々トラブルがあったため、自分の全荷物(幸いギア以外)+テント+別の荷物をもって新雪ラッセル・・・5300mはさすがに辛い!

1月2日

朝起きると周囲はすっかり雪に埋まっていました。70㎝程度?アックスは完全に雪の中、ストックも先端だけが見える始末。しかもなおも降り続く粉雪。

登頂以前にBC撤退も困難になるという判断で、荷物を持てるだけ持って即時撤収。

aP1000440

 

20㎏弱の荷物、5300mで登りも含め膝上ラッセル・・・。

途中、諸事情でタクナに戻っていたシェルパの2人がご飯を持ってきてくれました。ふ~、やっと一息。

aP1000444

とりあえず無事戻ってきました。

aP1000446

1月3日、一部BCにデポした荷物をポーターさんに運んでもらうため停滞。

1月4日、ポルツェテンガまで。あたりは一面の銀世界・・・美しいけれどまたラッセル。

aP1000460

トレースもなくトレッキングというよりも完全に雪山登山でした。

aP1000466

途中、雪崩そうな斜面をトラバースする羽目になり、かなりの冷や汗でした。いろいろと考えさせられました。

1月5日、ナムチェバザールまで。トレースも出てきてずいぶん楽になりました。

下写真はタムセルクからの朝日。登れないと美しさが少々シャクだけれど、やっぱり素晴らしい。

aP1000472

ナムチェバザールには黄昏時に到着しました。

下写真は、夕暮れのチョモランマとローツェ。

aP1000481

1月6日、ルクラまで。

もう雪もなく快適なトレッキングとなりました。

コンデリ稜線につながる、なんとなく登れそうな落差数百メートルの凍った滝が見えたので、いつの日かここを登れないかな~などと空想していました。

下写真は最後に見たクスムカングル。

aP1000489

1月7日~12日

ルクラの翌日、幸運にも飛行機は飛んでカトマンズに戻りました。

カトマンズでは馴れない高級ホテルに泊まったり、一部屋500Rs.のホテルに泊まったり、観光したり、子供と遊んだり、雑居ビルに入ってみたり・・・といろいろあったのですが、割愛します。

そうしてトラブルもなく無事帰国しました。

下写真は千歳に向かう飛行機からの写真です。わかるでしょうか?北アルプスの、おそらくは槍ヶ岳と穂高連峰です。

aP1000655

ルクラへの飛行機から見たヒマラヤはまるで壁のようでした。しかしこちらはまるで地面の皺のよう。だけれど、その皺につよい親しみを感ぜずにはいられませんでした。

こんな3週間でした。

 

 

2014.12.14登攀企画 上ホロ

12月の登攀企画でカミホロに行ってきました。メンバーは計9人。

僕のパーティはM田さん、U海さんと3人で八つ手岩左ルートです。ちなみに他のパーティは八つ手右と化物でした。

 

安政火口でアイゼンに履き替え準備。

P1090210a

雪はちょっと少ない?なか、イボイボでプロテクションを取って1P終了点に。M田さんがセルフを取ったのでポーズ。

P1090211a

最後にU海さん。

P1090212a

3P目は右ルートと合流し雪壁をトラバース。

DSCF0836a

下写真の右がM田さん。少し疲れ気味?

DSCF0833a

こちらは右がU海さん。今回は3人とも黄色のアウターでした。P1090215a

4P終了後に懸垂下降します。N水さんのトレースに助けられました。P1000093a

D尾根に上がる前に少しロープを出してD尾根に抜けました。P1090219a

凌雲閣に向かい始めるとガスが切れてきました。ようやく下山・・・P1090221a

 

今回は自分の力量不足で下山が遅れてしまいましたが、自分の頭で考える良い経験をすることができました。

M田さん、U海さん、写真ありがとうございました~。