2020 08.26
投稿者:r.itani投稿日:2020年8月26日
8月12、23日と登りに行ってきました。上川地方の大渓谷沿いにあり、規模こそ違えど「日本のヨセミテ」と呼ぶにふさわしい内容を持っております。
これが屛風岩一峰。登るルートは写真右のクラックで、
1P:フィンガーからオフィズスまで、出だしが核心で悪い。5.10+
2P:チムニーに取り付いてトラバース、洞窟状の途中にハンドクラックがありその真下迄。5.7
3P:日本離れした露出感をもつハンドクラックを爽快に攀じる! ここだけでも来る価値あり。5.10
さて、3ピッチ目のバリエーションとして、2ピッチ目ビレイ点左に綺麗なハンド~フィストクラックがある。。
「Shadow Tower」5.10+ ハンドクラックのハングを超えてから、フィスト部分が長~い。これまた三ツ星クラック。
23日は一部で有名な天狗の挽き臼「えぞうまれのうわきかばやき」へ。
1ピッチ目、電光型クラックを登ってからテラスへ、なかなかアルパインチック。5.9
2ピッチ目は数mクラックを登ってから樹林帯を歩き、ちょっとした岩場を超えると例の大凹角が目に飛び込んでくる。
このスケール感、素晴らしい。先行者がいて、3ピッチ目のバリエーション「ロングナイト」5.12bを練習中だった。
3ピッチ目、フィスト~ハンド~ワイド~フィンガーとサイズは変化するが、とにかく素晴らしい岩とロケーション! 5.10b
4ピッチ目はそのままクラックをトップアウトする、5.8。
オールフリー、オールナチュラルプロテクションによるマルチピッチとしてはどちらも日本屈指の内容を持つといっても過言ではない。
自然が登る道を指し示してくれるクラックを、岩を傷つけずに登り、無事に下りてくるクライミングは大いなる充足感を我々にもたらしてくれた。