1か月あったのでニュージーランド南島を歩いて縦断してきました。
今回のルート。赤線がテ・アラロアトレイル区間(610km)、青線が道路区間(621km)になります。
スタート地点の南端ブラフ。オイスターで有名な場所です。
出発直後、何十キロも続く海岸線を歩きます。
しかし暴風による砂嵐のため、早くも帰りたくなります。全身、全装備が砂にまみれてしまいました。いきなりこれでは、この先はどうなることやら・・・。
海岸を離れ、森林に入ります。やっと一安心・・・と思いきや、今度は延々と沼化したトレイルが続きます。防水性のないトレランシューズだったのでウンザリ。
天気が良く歩きやすいトレイルの時は気分上々。
しかし雨が降れば全身から負のオーラを発散させる私。小屋で休憩中に撮影。
ボロボロ雨具に加え、軽量化のために寝袋もフライシートも持たなかったので、雨の日は惨めな夜が待っています。
2011年に出来たテアラロアトレイルは、NZを縦断する3000㎞の超ロングトレイル。ですが、正直言って「宣伝するなら少し整備してくれ!!」っと思ってしまいました。例えば・・・
ある時、いきなり牧場の柵にぶち当たりトレイルを見失います。夕暮れだったので仕方なくその場で幕営しましたが、翌朝みると上の写真のように柵をまたいでトレイルが続いています。せめて目印くらい付けてくれ!と思わずにはいられませんでした。
毎日、山よりも本気で読図しました(笑)。
とはいえ、それなりに楽しみもしました。
明るい森の中で。
美しく反射する湖面。
ルートが町を通る際はリッチに?ジャンクフード。
この上なく美味しく感じます。都会にないものを求めてトレッキングしているはずなのに、文明の恩恵に大喜びしているという、この矛盾。
見事な朝焼け。
予定より歩行距離が伸ばせず、中間地点のテカポから道路歩きに切り替えました。
道路歩きの旅は理解されにくいですが、意外と悪くないものです。
サザンアルプスの峠を越えて温帯雨林地帯に入ると、水が茶色になりました。これは飲みたくない・・・。
下写真は温帯雨林を走るダート道を歩いているところ。木性シダが生い茂っています。
後半はサイクロンの直撃で悪天の日々。
そんな中、数日ぶりに顔を出した太陽。
毎日延々と歩いていると時おり、何でもない光景にはっとすることがあります。
下写真は橋の下で焚火をしているところ。至福のひと時。
南島北端の町、ネルソンに到着。
性懲りもなく歩きましたが、お金もあまりかからない、いい旅でした~。